蝉川自身も優勝会見で「ジョーンズさんやビショップさん(アシスタントコーチのクレイグ・ビショップ氏)、テクニカルコーチの方に、ショートゲームに課題を挙げられているなかで、こうして勝てるということは、まだまだ成長できる伸びしろがある」と言っている。蝉川は日本オープンで、パーキープ率やサンドセーブ率でも高い数字を残しているが、ショートゲームに磨きがかかれば、よりアグレッシブにピンを攻めていくことが可能かもしれない。
最大8打あった2位との差が、最終ホールでは2打差となり、ドキドキしながら蝉川のプレーを見ていたジョーンズ氏だが、攻めの姿勢については日頃から指導を行っている。「いつも選手たちに言っているのは、『ティイングエリアでドライバーを打たない理由があるか?』。まずドライバーというのが最初のオプションで、打たない理由があるのであれば、オプションBを考えさせる。オプションBで短いクラブを持ったとしても、守りの感情ではなくアグレッシブにスイングしていくことは変わらない。それを選手たちに伝えているつもりです」。
最終日の朝、ジョーンズ氏は6打差のトップからスタートする蝉川に「きょうのプランは?」と話しかけた。すると蝉川は「8アンダーを出したい」。それを聞いたジョーンズ氏は「Oh!」と驚いた。「それを達成するためのプロセスは?」という次の質問には「うーん…」とすぐに返答が帰ってこなかったという。
「だから現状ではとにかく、アグレッシブに攻めまくるのが彼のプロセス。それだけしかない。ここから粗さをなくして洗練させていくことが必要。そのためには海外に行ったり、日本オープンのような競技力の高いところに出て行って、よりプレッシャーがかかる状況で何ができるかを学習していく必要があると思う。
彼はヘッドスピードも速いし、ボールスピードも速いし、飛距離が出る。一方で彼が目指しているのは国際舞台で活躍することなので、世界レベルでいうと飛距離はスタンダード。そういう意味で飛距離は強引に伸ばそうとしなくてもいい状況まで上がってきた。飛距離を大事にしながらも、それ以外のレベルをどんどん高めていって、世界で通用するアスリートに変わっていければいい」
JGAナショナルチームは海外のアマチュアの試合や、国内のプロの試合で結果を残してきたが、松山英樹以降、世界のトップで通用するゴルファーは出てきていない。それについてジョーンズ氏は「母数」と「選手層」を挙げる。
最大8打あった2位との差が、最終ホールでは2打差となり、ドキドキしながら蝉川のプレーを見ていたジョーンズ氏だが、攻めの姿勢については日頃から指導を行っている。「いつも選手たちに言っているのは、『ティイングエリアでドライバーを打たない理由があるか?』。まずドライバーというのが最初のオプションで、打たない理由があるのであれば、オプションBを考えさせる。オプションBで短いクラブを持ったとしても、守りの感情ではなくアグレッシブにスイングしていくことは変わらない。それを選手たちに伝えているつもりです」。
最終日の朝、ジョーンズ氏は6打差のトップからスタートする蝉川に「きょうのプランは?」と話しかけた。すると蝉川は「8アンダーを出したい」。それを聞いたジョーンズ氏は「Oh!」と驚いた。「それを達成するためのプロセスは?」という次の質問には「うーん…」とすぐに返答が帰ってこなかったという。
「だから現状ではとにかく、アグレッシブに攻めまくるのが彼のプロセス。それだけしかない。ここから粗さをなくして洗練させていくことが必要。そのためには海外に行ったり、日本オープンのような競技力の高いところに出て行って、よりプレッシャーがかかる状況で何ができるかを学習していく必要があると思う。
彼はヘッドスピードも速いし、ボールスピードも速いし、飛距離が出る。一方で彼が目指しているのは国際舞台で活躍することなので、世界レベルでいうと飛距離はスタンダード。そういう意味で飛距離は強引に伸ばそうとしなくてもいい状況まで上がってきた。飛距離を大事にしながらも、それ以外のレベルをどんどん高めていって、世界で通用するアスリートに変わっていければいい」
JGAナショナルチームは海外のアマチュアの試合や、国内のプロの試合で結果を残してきたが、松山英樹以降、世界のトップで通用するゴルファーは出てきていない。それについてジョーンズ氏は「母数」と「選手層」を挙げる。