「ドライバーを持って右に逃げる選手は、セカンドショットのレイアップでいいところまで持っていけず、結局100ヤード前後ではなくて、170ヤード前後の3打目とかになってくる。(その距離の差は)1打とか2打まではいかないけど、毎ホール0.2打が積み重なると、数字になるのかなと思って。もう届かないのであれば、少しでも自分のなかでティショットに嫌な雰囲気があったらすべて刻みました」
普通の選手なら、「バーディが獲れた」もしくは「獲れなかった」で終わるところを、堀川は0.2打にこだわってマネジメント。最終的に2打差の勝利につなげたのだ。
最終18番パー5もセカンドは池越えの手前に切ってあるピンまで残り215ヤードだったが、7番ウッドでグリーンの奥の面に打ってラフまでオーバー。これも「ほぼほぼ90点くらい」と計算通りだった。「フォローの風が止まったとしても、グリーン面にキャリーできるように。何があっても池を越えることだけは意識してクラブをチョイスしました」と話す。
奥からの3打目のアプローチは逆目の下りで簡単ではなかったが、「アプローチのバリエーションがいくつかあったので。最善の強く飛ばない打ち方を選んで、下の段の同じ面に乗せられる自信があった」とフワッと上げて転がし、約1.5メートルに寄せた。最後は上りのバーディパットをきっちり沈めて逃げ切った。
グリーンサイドにいた大勢の仲間たちが、祝福のウォーターシャワーのために待機していたが、誰ひとり堀川の勝利を疑わず、安心した表情を浮かべていた。ギャラリーには少しピンチに見えた場面も、仲間たちは堀川の卓越したマネジメントをみんな知っている。3日目を終えたとき、最終日に向け「ピンチなく18ホール回りたい」と言っていた通りの結果となった。(文・下村耕平)
普通の選手なら、「バーディが獲れた」もしくは「獲れなかった」で終わるところを、堀川は0.2打にこだわってマネジメント。最終的に2打差の勝利につなげたのだ。
最終18番パー5もセカンドは池越えの手前に切ってあるピンまで残り215ヤードだったが、7番ウッドでグリーンの奥の面に打ってラフまでオーバー。これも「ほぼほぼ90点くらい」と計算通りだった。「フォローの風が止まったとしても、グリーン面にキャリーできるように。何があっても池を越えることだけは意識してクラブをチョイスしました」と話す。
奥からの3打目のアプローチは逆目の下りで簡単ではなかったが、「アプローチのバリエーションがいくつかあったので。最善の強く飛ばない打ち方を選んで、下の段の同じ面に乗せられる自信があった」とフワッと上げて転がし、約1.5メートルに寄せた。最後は上りのバーディパットをきっちり沈めて逃げ切った。
グリーンサイドにいた大勢の仲間たちが、祝福のウォーターシャワーのために待機していたが、誰ひとり堀川の勝利を疑わず、安心した表情を浮かべていた。ギャラリーには少しピンチに見えた場面も、仲間たちは堀川の卓越したマネジメントをみんな知っている。3日目を終えたとき、最終日に向け「ピンチなく18ホール回りたい」と言っていた通りの結果となった。(文・下村耕平)