＜カシオワールドオープン　最終日◇25日◇Kochi黒潮カントリークラブ(7,300ヤード・パー72)＞

　高知県のKochi黒潮カントリークラブで開催された国内男子ツアー「カシオワールドオープン」の最終日。20歳の黄重坤(ハン・ジュンゴン)(韓国)が初日から4日間首位を守り完全優勝を成し遂げた。

ハン・ジュンゴンのプロフィール、今季成績

　黄は前半で2つ伸ばして折り返す。後半も13番でバーディを奪い一歩リードするも15番で追いつかれる。しかしその後16番でスコアを伸ばし、1打リードで迎えた最終18番パー5。270ヤードのセカンドショットを3番ウッドで約1メートルにつけるスーパーショットでイーグル締め。このダメ押しイーグルでトータル19アンダーまでスコアを伸ばしツアー通算2勝目を挙げた。

　昨年、「〜全英への道〜ミズノオープン」で初優勝。今季は8月の「関西オープンゴルフ選手権競技」で6位タイに入ると、10月の「キヤノンオープン」では2位タイと尻上がりに調子を上げてきた黄。約1年ぶりの優勝に「自分の実力からするとそんなに長い待ちではなかったです。どちらかといえば早かったと思う」と謙虚に語った。

　上井や母国の先輩キム・キョンテらとの優勝争いだったが「できるだけ自分のプレーに集中するよう心がけました」と冷静にプレーし勝利をつかんだ黄。多くの韓国人プロが米国ツアー挑戦を目指しているが「今の実力では、経験も浅いし日本で経験を積んでから挑戦したいと考えています」としばらくは日本ツアーで戦っていく意向。「とりあえず2勝できたので、3勝目4勝目に向けてこれからも頑張ります」。ミスをしてもナイスプレーでも常に冷静沈着な20歳。強い心でこれからも勝ち星を積み重ねていく。