だが、心が折れかけた時も「次は(海外選手を)やっつけてやろうと思って国内でもやっていたら、自然に成績も伸びていた」と高い目標を自分に課すことで40歳を超えてなお進化を続けた。上だけを見てひたすら努力を積み重ねているうちに、気がつけば日本最高峰のタイトルにたどり着いていた。
しかし、ここはあくまでも通過点だ。2勝目を挙げて以降は、世界ランキング50位以内での「マスターズ」に目標を設定。ドローヒッター有利と言われるオーガスタを見据えて、今季は持ち球のフェードボールも打つことをやめた。「フェードではオーガスタはイメージが悪い。左に引っかけてもドローを打ちたい。マスターズを目標に掲げた時点からやることはやっている」。どのコースに立っても、イメージする放物線は右から左へのドローボール。もちろんリスクもあったが、あくまで2度目の「マスターズ」で結果を出すために覚悟を決めた。
ここまでして「マスターズ」にかける理由がある。来年6月には44歳となるだけに「時間的な限界は感じている」。残されたチャンスは多くないことは自覚済みだからこそ、藤田らしく時間をかけてオーガスタ攻略への練習を積み重ねてきた。「僕は天才ではないから、時間を使わないと上手くなれない」。今シーズン積み重ねてきたすべてを出すのは来年4月の「マスターズ」。本当の歓喜はそこまでとっておく。
【最終結果】
優勝:藤田寛之(-18)
2位T:武藤俊憲(-13)
2位T:ハン・リー(-13)
4位:金庚泰(キム・キョンテ)(-12)
5位:谷口徹(-11)
6位T:山下和宏(-9)
6位T:石川遼(-9)
8位:片山晋呉(-8)
しかし、ここはあくまでも通過点だ。2勝目を挙げて以降は、世界ランキング50位以内での「マスターズ」に目標を設定。ドローヒッター有利と言われるオーガスタを見据えて、今季は持ち球のフェードボールも打つことをやめた。「フェードではオーガスタはイメージが悪い。左に引っかけてもドローを打ちたい。マスターズを目標に掲げた時点からやることはやっている」。どのコースに立っても、イメージする放物線は右から左へのドローボール。もちろんリスクもあったが、あくまで2度目の「マスターズ」で結果を出すために覚悟を決めた。
ここまでして「マスターズ」にかける理由がある。来年6月には44歳となるだけに「時間的な限界は感じている」。残されたチャンスは多くないことは自覚済みだからこそ、藤田らしく時間をかけてオーガスタ攻略への練習を積み重ねてきた。「僕は天才ではないから、時間を使わないと上手くなれない」。今シーズン積み重ねてきたすべてを出すのは来年4月の「マスターズ」。本当の歓喜はそこまでとっておく。
【最終結果】
優勝:藤田寛之(-18)
2位T:武藤俊憲(-13)
2位T:ハン・リー(-13)
4位:金庚泰(キム・キョンテ)(-12)
5位:谷口徹(-11)
6位T:山下和宏(-9)
6位T:石川遼(-9)
8位:片山晋呉(-8)