しかし、このパットを落ち着いて沈めてパーとすると、最終ホールもティショットをバンカーに打ち込みつつもパーオンに成功。10メートルのパットをきっちり2回で沈め、トータル14アンダーでホールアウトした。
この時点ではまだプレーオフの可能性が残っていたが、最終組でラウンドする岩田寛のセカンドがカップを外れた時点で宮里の優勝が確定。日本中を感動で包んだ涙の初優勝からわずか4ヶ月、年をまたいだ国内連勝で自身のツアー2勝目を彩った。
これまで幾度となく繰り返した最終日の失速。アマチュア時代に数多くのタイトルを獲得し、将来を嘱望されながらも最後の最後で勝ちきれない“勝負弱さ”を露呈し、初優勝まで実に11年の年月を費やした。しかし、昨年最終戦の初優勝によってその才能を開花させた宮里からはかつての勝負弱さは完全に払拭されていた。
「プロとしての11年があって、その経験がこの2勝につながっている」
もともとプロゴルファーとして高いポテンシャルを持っていた宮里。本来ならば、毎年賞金王を争っていてもおかしくない選手だった。しかし、自分自身に妥協せず完璧を求めるストイックな姿勢がかえって、宮里の才能を抑えつける結果となったのかもしれない。
だがプロとしての年月を重ねる中で、「完璧はないので、その中で自分の良さを出していくことが大事。そこが4日間の勝負だと思う」と宮里の考え方にも変化が表れた。1つのショットに完璧さを求めるのではなく、状況に応じたショットを打つことの重要性に気づいたのだ。宮里はそれを“ゴルフ力”と表現したが、高いポテンシャルを最大限に生かすゲームメイク術を得たことが宮里の国内連勝の原動力となった。
この時点ではまだプレーオフの可能性が残っていたが、最終組でラウンドする岩田寛のセカンドがカップを外れた時点で宮里の優勝が確定。日本中を感動で包んだ涙の初優勝からわずか4ヶ月、年をまたいだ国内連勝で自身のツアー2勝目を彩った。
これまで幾度となく繰り返した最終日の失速。アマチュア時代に数多くのタイトルを獲得し、将来を嘱望されながらも最後の最後で勝ちきれない“勝負弱さ”を露呈し、初優勝まで実に11年の年月を費やした。しかし、昨年最終戦の初優勝によってその才能を開花させた宮里からはかつての勝負弱さは完全に払拭されていた。
「プロとしての11年があって、その経験がこの2勝につながっている」
もともとプロゴルファーとして高いポテンシャルを持っていた宮里。本来ならば、毎年賞金王を争っていてもおかしくない選手だった。しかし、自分自身に妥協せず完璧を求めるストイックな姿勢がかえって、宮里の才能を抑えつける結果となったのかもしれない。
だがプロとしての年月を重ねる中で、「完璧はないので、その中で自分の良さを出していくことが大事。そこが4日間の勝負だと思う」と宮里の考え方にも変化が表れた。1つのショットに完璧さを求めるのではなく、状況に応じたショットを打つことの重要性に気づいたのだ。宮里はそれを“ゴルフ力”と表現したが、高いポテンシャルを最大限に生かすゲームメイク術を得たことが宮里の国内連勝の原動力となった。