1番パー5のティショットでフェアウェイを初めてとらえると、セカンドショットはドライバーを手にして果敢に攻めた。「残り280ヤード。3Wで高い球を打ちたいとためらったが、やっぱり届かせたい。結局290ヤード飛んで、グリーンオーバーしたがすごく良かった」石川らしい攻め方で、ギャラリーからはわれんばかりの拍手と声援。このホールで最初のバーディを奪うと後半はティショットがフェアウェイをとらえだした。

　その後連続ボギーを叩き最大で3オーバーまでスコアを落としてしまった石川だったが、直後の6番でバーディを取り返して初日が終了。2オーバー54位タイに「やや出遅れた感じ」と語ったが、それでも予選通過には自信を覗かせる。「これまでは予選通過を意識しすぎていたが、今は自分のプレーをすれば予選を通ると思うようになった。予選落ちに対する恐怖心はなくなりました」と成長の証を語った。

　「明日の前半は今日の後半(アウトからのプレー)なので、良い流れのまま入っていける。カットラインギリギリにいても18番ホールで決めるのではなく、15番ぐらいで予選通過を決めたい。見ている人に予選は通ると思われるようにしたい」。明日は前半から体ほぐしてチャージをかけることを誓った。

　首位は5アンダーの原口鉄也とC・B・ラム(シンガポール)。1打差で近藤共弘ら4選手が追っている。ディフェンディングチャンピオンの谷原秀人はイーブンパーで片山晋呉らとともに28位タイとなっている。

【初日の順位】
1位T：C・B・ラム(-5)
1位T：原口鉄也(-5)
3位T：近藤共弘(-4)
3位T：宮本勝昌(-4)
3位T：五十嵐雄二(-4)
3位T：盧承烈(ノ・スンヨル)(-4)
7位T：谷口徹(-3)他9名

28位T：谷原秀人(E)
28位T：片山晋呉(E)他14名