2012年 三井住友VISA太平洋マスターズ
御殿場で2年ぶりVを遂げた。単独首位スタートの石川は前半2つのパー5でバーディを奪取。首位をキープし折り返すと、10番から怒とうの3連続バーディを奪った。一時は後続と4打差をつけたが、13番パー3で3パットのボギーを叩き一歩後退。15番では5メートルのバーディパットを沈めるが、16、17番で痛恨の連続ボギーを喫し、松村道央に1打差に詰め寄られる。
そして迎えた最終18番パー5。ティショットでフェアウェイをキープすると、残り228ヤードのセカンドを5番ウッドでピン手前6メートルに乗せてイーグルチャンスにつける。松村はこのホール、惜しくもイーグルを逃しバーディでフィニッシュ。石川もイーグルは逃したが、しっかりとバーディを奪って逃げ切り。トータル15アンダーで2年ぶりの勝利を挙げた。
石川はこれでツアー通算10勝目。この年の9月に行われた「キャノンオープン」で池田勇太がマークしたツアー最年少記録を更新した。
2014年 長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップ
互いに譲らぬ名勝負に7991人のギャラリーが沸いた。6アンダー・単独3位から最終日をスタートさせた石川遼が6バーディ・2ボギーの「67」をマーク。トータル10アンダー・首位に並んだ小田孔明をプレーオフで退け、2年ぶりの通算11勝目を挙げた。
この日の石川は2番ホールで3パットのボギーを喫した。逆転に向け暗雲が立ち込めるが、続く3番パー5で10メートル以上のロングパットを沈めてすぐさまバーディ。悪い方に傾きかけた流れを引き戻すと、前半上がり2ホール連続バーディを奪取した。首位を走る小田と1打差に迫り、サンデーバックナインに入った。
バックナインに入った石川は13番バーディで首位タイに浮上した。続く14番で3パットのボギーを叩き後退してしまったが、1打差で迎えた最終ホールに値千金のバーディを奪取。土壇場で小田に追いつき、プレーオフに持ち込むと、1ホール目と2ホール目は互いにバーディを奪ってドロー。互いに譲らず一進一退の攻防が続いた。
そして迎えたプレーオフ3ホール目。互いにティショットを右のラフに打ち込むと、ここでは両者ともレイアップを選択するが、フェアウェイの絶好のポジションをキープした石川に対し、小田のボールは池ギリギリのラフに。これを寄せきれずに小田がパーとしたのに対し、石川は1メートルに寄せてバーディ。3ホールまでもつれ込んだプレーオフを制して、石川が大逆転勝利を飾った。
2015年 ANAオープン
米ツアーに本格参戦して3シーズン目の石川にとって、これが国内男子ツアーのシーズン初戦だった。小田孔明と並ぶトータル13アンダーの首位で最終日をスタートさせると、5番で最初のバーディを奪取。その後はバーディとボギーを交互に繰り返す展開となるが、13番、14番で連続バーディを奪った。ダボを叩いた小田を一気に置き去りにすると、その後も安定したプレーでツアー12勝目を挙げた。
石川は「コースとの戦いだった。(この勝利は)本当に大きい。勝負どころで隣ホールまで曲げたり、まだまだなところもあるけど、アメリカでも勝てるようプレーしたい。きょうのプレーをきっかけに。また一つ自分のゴルフを大きくできるように頑張っていきたい」と優勝の喜びを語った。