予選通過を目指し序盤からバーディを重ねた。1番スタートの前半を2アンダーとして折り返すと、10番でもバーディ。予選通過ラインの4オーバーまで戻した。初日の出遅れを必死に取り戻そうとした。ところがこの必死さが、今のボミにはこたえてしまったのではないか。終盤に来て3ボギー。「ラウンドの途中で集中力が切れてしまうことがあって」と、力なく答えた。「最近はコンビニで売っているストレスを軽くするチョコも食べています」と笑って話したが、目の奥は暗かった。
それでも2日目を1アンダーで終えたことはプラスに働くに違いない。そう思っていたのだが、「少しわき腹が痛いかも」と話してコースを後にしたのが気がかりだった。先月患った憩室炎の詳しい症状やその後の経過は明かしてないが、まだ万全でないことは明らかだった。そこにきて、今週の「ゴルフ5レディス」を急きょ、急性腸炎のため欠場すると発表。追い上げむなしくニトリで予選落ちを喫したことが、体にも影響を及ぼしたのかもしれない。
同郷でこちらも1学年上のアン・ソンジュ(韓国)がニトリレディスを制した。今季4勝目。ケガにより苦しい時期も経験した。「ゴルフをやめたい」と何度も思った。立ち直りのきっかけは、「悪いときにやめたくない。優勝している強いときにかっこよくやめたい」という思いだった。「いいときも悪いときもあります。でも自分で解決するしかない」とアドバイスを送る。アルム、ソンジュといった先輩からもエールを受けるボミ。あとはボミ自身がどこまで吹っ切れるか。確かな技術があるのだから、いつ好転してもおかしくないと思う。そのときが今シーズン中に訪れることを待ち望みたい。(文・高桑均)
それでも2日目を1アンダーで終えたことはプラスに働くに違いない。そう思っていたのだが、「少しわき腹が痛いかも」と話してコースを後にしたのが気がかりだった。先月患った憩室炎の詳しい症状やその後の経過は明かしてないが、まだ万全でないことは明らかだった。そこにきて、今週の「ゴルフ5レディス」を急きょ、急性腸炎のため欠場すると発表。追い上げむなしくニトリで予選落ちを喫したことが、体にも影響を及ぼしたのかもしれない。
同郷でこちらも1学年上のアン・ソンジュ(韓国)がニトリレディスを制した。今季4勝目。ケガにより苦しい時期も経験した。「ゴルフをやめたい」と何度も思った。立ち直りのきっかけは、「悪いときにやめたくない。優勝している強いときにかっこよくやめたい」という思いだった。「いいときも悪いときもあります。でも自分で解決するしかない」とアドバイスを送る。アルム、ソンジュといった先輩からもエールを受けるボミ。あとはボミ自身がどこまで吹っ切れるか。確かな技術があるのだから、いつ好転してもおかしくないと思う。そのときが今シーズン中に訪れることを待ち望みたい。(文・高桑均)