勝の影響はレギュラーツアーに出場していたいわゆる世代のトップ選手以外にもしっかり与えている。8月の「CAT Ladies」で初優勝を挙げた大里桃子は、熊本県出身で勝の優勝を目の前で見ていた。「優勝したときは鳥肌がたちましたけど、すっごく悔しかった。みなみは小学校のころから知っていたので。私もずっとナショナルチームに入りたかったのですが、入れなかった。その悔しさはすごくあります。主催者推薦とかも強い子がもらっていて、私はあまりもらえなくて。でも、逆にこれだけ強い選手が集まっていなかったら、もう少し余裕をかましていたと思う」と悔しさを力に変えてここまで上り詰めた。
確かに同い年が活躍していれば「自分にもできる」という自信が芽生えるのも分かるし、そうやって切磋琢磨することで、レベルアップのスピードが他の世代よりも速いのも理解できる。宮里藍の活躍に影響を受けて、それまでの世代より早くからゴルフクラブを握っていることも要因の1つだろう。
だが、プロの試合で上位に来られる理由は本当にそれだけだろうか。現在プロとして同級生の多くが活躍している世代の選手に一緒に探ってみた。
成田美寿々、葭葉ルミ、青木瀬令奈ら現在のツアーの中心の世代。勝みなみらが呼ばれるまでは黄金世代と呼ばれていた、92年世代(92年4月〜93年3月生まれ)の福田真未は、「世代のレベルの高さはもちろんありますが、そもそもの試合数が関係しているのでは」と分析する。
「私たちのときはプロの試合というよりもアマチュアの試合がメインでした。ジュニアの試合も今と変わらず多かったですし、私たちが出ていたプロの試合といえば女子オープンくらい。あとは2試合くらいしか出ていませんでした。そのあたりの環境が変わったのではないでしょうか。今のアマチュアの子たちは予選会からの出場だけでなく、主催者推薦でも出場していますからね」
昨年の賞金女王・鈴木愛、藤田光里、川岸史果らを擁する94年世代(94年4月〜95年3月生まれ)の武尾咲希も福田の意見に同調する。「私の学年くらいまではジュニアがプロの試合に出られるという環境ではなかったので、プロになってから強くなった世代だと思います。普通のプライベートのゴルフ場とプロの試合とではセッティングも全然違いますし、試合に出ることで学ぶこともたくさんあります。経験がモノを言うスポーツだと思うので、1試合でも多く試合を積んだ方が成長につながると思います」。
確かに同い年が活躍していれば「自分にもできる」という自信が芽生えるのも分かるし、そうやって切磋琢磨することで、レベルアップのスピードが他の世代よりも速いのも理解できる。宮里藍の活躍に影響を受けて、それまでの世代より早くからゴルフクラブを握っていることも要因の1つだろう。
だが、プロの試合で上位に来られる理由は本当にそれだけだろうか。現在プロとして同級生の多くが活躍している世代の選手に一緒に探ってみた。
成田美寿々、葭葉ルミ、青木瀬令奈ら現在のツアーの中心の世代。勝みなみらが呼ばれるまでは黄金世代と呼ばれていた、92年世代(92年4月〜93年3月生まれ)の福田真未は、「世代のレベルの高さはもちろんありますが、そもそもの試合数が関係しているのでは」と分析する。
「私たちのときはプロの試合というよりもアマチュアの試合がメインでした。ジュニアの試合も今と変わらず多かったですし、私たちが出ていたプロの試合といえば女子オープンくらい。あとは2試合くらいしか出ていませんでした。そのあたりの環境が変わったのではないでしょうか。今のアマチュアの子たちは予選会からの出場だけでなく、主催者推薦でも出場していますからね」
昨年の賞金女王・鈴木愛、藤田光里、川岸史果らを擁する94年世代(94年4月〜95年3月生まれ)の武尾咲希も福田の意見に同調する。「私の学年くらいまではジュニアがプロの試合に出られるという環境ではなかったので、プロになってから強くなった世代だと思います。普通のプライベートのゴルフ場とプロの試合とではセッティングも全然違いますし、試合に出ることで学ぶこともたくさんあります。経験がモノを言うスポーツだと思うので、1試合でも多く試合を積んだ方が成長につながると思います」。