ただひとつ、大人にとって高いハードルとなるのは、「急にあんな運動をして大丈夫なんだろうか」という、肉体的な問題だけだろう。逆に若者にとっては、その気になれば始めやすいスポーツだといえる。これをどれほどブームにし、定着させることができるか。大坂、錦織圭というスーパースターは、テニス普及のために大きな原動力となるが、推進力としてはその活躍だけに依存してはならない。他の推進力としてテニス界がどんな手を打つのかは、注目に値する。
さて、ゴルフに話を移そう。大坂と近い世代の畑岡奈紗は、残念ながら今年、メジャーで優勝することこそできなかったが、それが狙える位置にいた。来年はさらに期待が高まる。だが、それが普及につながっているかというと、微妙なところだ。「日本女子オープン」連覇の畑岡がメジャータイトルを取る前は「残念」で終わってしまう風潮がある。メジャーの舞台で勝ち負けを争える位置にいるだけで興味深いのに、これをなかなか広げられない。畑岡人気にガソリンを注ぎ続ける役を誰も果たせていない。そんな気がしてならない。
もちろん、畑岡の契約メーカーは踏ん張っている。だが、ツアー関係者、ナショナルフェデレーションたる日本ゴルフ協会(JGA)関係者はといえばどうだろう。「よそのツアーの話だから」で終わってはいないだろうか。畑岡が米ツアーで初優勝したとき、さすがに日本女子プロゴルフ協会(LPGA)オフィシャルウェブサイトにはそのニュースが載った。だが、それ一発では全く盛り上がらない。情報は、伝え続けることでジワジワと伝播(でんぱ)していく。ファンの気持ちにガソリンを注ぎ続ける努力、これを怠ってはならない。
テニスと同じように、ゴルフに興味を持った人がゴルフを始める時の常用を考えてみよう。クラブは?ボールは?というところでまず引っかかる。レンタルしようにも購入しようにも、どれを選べばいいかわからない、というのが初心者だったり復活ゴルファーだったりの高いハードルだ。知人にいいアドバイザーがいればいいが、そうでないことも多い。ただの知ったかぶりだったり、見栄っ張りだったりすると困った事態になる。
一方で、テニスとは逆に、楽しむレベルならそれほど肉体的な心配はいらないが、どうやってボールを打つか、というところで、教えてくれる人を探すという次のハードルがある。気持ちのいいコースでボールを飛ばす楽しさどころか、練習場でボールが当たらずいやになってしまうだけ、というケースも少なくない。
コースに出始めると、交通手段を考えなくてはならず、仲間を集めないとなかなかプレーしにくいのが日本の現状だ。
さて、ゴルフに話を移そう。大坂と近い世代の畑岡奈紗は、残念ながら今年、メジャーで優勝することこそできなかったが、それが狙える位置にいた。来年はさらに期待が高まる。だが、それが普及につながっているかというと、微妙なところだ。「日本女子オープン」連覇の畑岡がメジャータイトルを取る前は「残念」で終わってしまう風潮がある。メジャーの舞台で勝ち負けを争える位置にいるだけで興味深いのに、これをなかなか広げられない。畑岡人気にガソリンを注ぎ続ける役を誰も果たせていない。そんな気がしてならない。
もちろん、畑岡の契約メーカーは踏ん張っている。だが、ツアー関係者、ナショナルフェデレーションたる日本ゴルフ協会(JGA)関係者はといえばどうだろう。「よそのツアーの話だから」で終わってはいないだろうか。畑岡が米ツアーで初優勝したとき、さすがに日本女子プロゴルフ協会(LPGA)オフィシャルウェブサイトにはそのニュースが載った。だが、それ一発では全く盛り上がらない。情報は、伝え続けることでジワジワと伝播(でんぱ)していく。ファンの気持ちにガソリンを注ぎ続ける努力、これを怠ってはならない。
テニスと同じように、ゴルフに興味を持った人がゴルフを始める時の常用を考えてみよう。クラブは?ボールは?というところでまず引っかかる。レンタルしようにも購入しようにも、どれを選べばいいかわからない、というのが初心者だったり復活ゴルファーだったりの高いハードルだ。知人にいいアドバイザーがいればいいが、そうでないことも多い。ただの知ったかぶりだったり、見栄っ張りだったりすると困った事態になる。
一方で、テニスとは逆に、楽しむレベルならそれほど肉体的な心配はいらないが、どうやってボールを打つか、というところで、教えてくれる人を探すという次のハードルがある。気持ちのいいコースでボールを飛ばす楽しさどころか、練習場でボールが当たらずいやになってしまうだけ、というケースも少なくない。
コースに出始めると、交通手段を考えなくてはならず、仲間を集めないとなかなかプレーしにくいのが日本の現状だ。