あれを見ただけで、彼女のファンになってしまう人間が、世界中にどれだけいるだろう。英語のネイティブなのに、日本のメディアに対してはできる限り日本語で話そうとし、うまく言えないと思うときには英語に切り替える。これも素晴らしい。
グランドスラム初優勝だった全米オープンでは、対戦相手のセリーナ・ウィリアムスが審判に対して強烈なクレームをつけた経緯があった。そのため、複雑な思いを抱いて泣き出してしまったが、それをセリーナが抱きしめる場面もあった。大坂のよさが伝わる一幕でもあった。
一生懸命いいプレーを見せることは、プロアスリートなら当たり前のこと。その上で、プレーヤー個人の“人となり”が伝わることが大切だ。スピーチが上手である必要はない。常に感謝の気持ちを忘れず、誰が一番大切なのかを意識し続ける。その上で素直な気持ちを言葉にする。大人に躍らされたり、忖度(そんたく)が入り込めば、それはそのまま、相手に伝わってしまい感動を薄れさせる。女子プロゴルファーに限らず、プロアスリートはみな、そんな気持ちでいて欲しい。特に、若い選手にかかわる大人たちも、その大前提を忘れず、きちんとそのような教育をすること。それが大人たちの仕事でもある。(文・小川淳子)
グランドスラム初優勝だった全米オープンでは、対戦相手のセリーナ・ウィリアムスが審判に対して強烈なクレームをつけた経緯があった。そのため、複雑な思いを抱いて泣き出してしまったが、それをセリーナが抱きしめる場面もあった。大坂のよさが伝わる一幕でもあった。
一生懸命いいプレーを見せることは、プロアスリートなら当たり前のこと。その上で、プレーヤー個人の“人となり”が伝わることが大切だ。スピーチが上手である必要はない。常に感謝の気持ちを忘れず、誰が一番大切なのかを意識し続ける。その上で素直な気持ちを言葉にする。大人に躍らされたり、忖度(そんたく)が入り込めば、それはそのまま、相手に伝わってしまい感動を薄れさせる。女子プロゴルファーに限らず、プロアスリートはみな、そんな気持ちでいて欲しい。特に、若い選手にかかわる大人たちも、その大前提を忘れず、きちんとそのような教育をすること。それが大人たちの仕事でもある。(文・小川淳子)