それは、今季初勝利を挙げた河本結のこんな話を聞いても感じる。河本の弟・力(りき、日体大)を指導する中嶋常幸から、優勝して少し経った時にこんなメッセージをもらった。『1勝する人は山ほどいる。2勝目に飢えていけ』。ツアー通算48勝を誇るレジェンドの口から出た言葉だけに、重みがあった。この言葉を聞いた時に河本は、初優勝を挙げた後、安心感もあってか「まずは予選通過を」という考え方になっていた自分に気がついたという。そして、より強く優勝への意識を持つことを決めたと話した。
とかく『初優勝』という響きは、ニューヒロイン誕生を予感させることもあり、我々を強く惹きつける。だが、プロにとっては、その先に立つ“2勝目の女神”を振り向かせることも、これまた難しいことのようだ。表純子のように初優勝から2週連続で勝つ選手もいれば、黄アルム(韓国)のように9年を要する選手もいる。初優勝者を多く輩出する川奈で、その後選手が直面する2勝目の重みを感じることができた。(文・間宮輝憲)
とかく『初優勝』という響きは、ニューヒロイン誕生を予感させることもあり、我々を強く惹きつける。だが、プロにとっては、その先に立つ“2勝目の女神”を振り向かせることも、これまた難しいことのようだ。表純子のように初優勝から2週連続で勝つ選手もいれば、黄アルム(韓国)のように9年を要する選手もいる。初優勝者を多く輩出する川奈で、その後選手が直面する2勝目の重みを感じることができた。(文・間宮輝憲)