一本足打法を生んだ名伯楽・荒川氏は、合気道の『氣』という言葉を大事にし、巨人軍のV9にも大きく貢献している。この『氣』は最終日のプレーをずっと見守っていた辻村氏もひしひしと感じた部分だった。
「ちょうど今大会が始まる火曜日に“勝ちたい”ではなくて“勝つ”と思ってやろうと話していたんです。“勝ちたい”ではいつになるか分からない。こういった話ができたのも、さくらが好調だからです。今の彼女のゴルフなら、“勝つ”と思ってやればできると思っていましたから」(辻村氏)
こうした『氣』は目に見えるかたちとなって表れた。これまで何度も挑んだ優勝争い以外の試合を入れても「ほとんど見たことがない」(辻村氏)と感じるほどミスショットが少なかった。これは単に調子がいいからではなく、『氣』が入っていたからだという。
それが分かるのが、打つ前のルーティン。打つ方向に向けてクラブを出したときだった。
「打つ前に目がターゲットからそれなくなっていました。目とターゲットとで『氣』が一本の線に結ばれていました。今までは逃げてしまっていた場面もありましたし、自分でゲームを作ろうとしているようなところもありました。ですが、今回はターゲット、そしてピンだけに集中していました。そうしたときのショットはそう簡単に外れるものではありません」(辻村氏)
グリーン上でも少し『氣』を張った状態を保った。これも今、取り組んでいることの成果だという。「グリーンに上がった段階、もっといえば上がる前の段階から全ての情報を集めて、自分の打ったボールが転がっているイメージをどこまで作れるかが大事。自分の順番が来てからラインを読んで打ちます、じゃだめ。他の選手がプレーしているときも自分がこれから打つボールをイメージするために動く。素振りもそう。ただ、ストロークを確認するのではなく、いかにこれから自分が打つボールをイメージできるか。当たり前のことかもしれませんが、もう一度徹底しています」。それが3日間で平均パット数2位という結果となって表れた。
「ちょうど今大会が始まる火曜日に“勝ちたい”ではなくて“勝つ”と思ってやろうと話していたんです。“勝ちたい”ではいつになるか分からない。こういった話ができたのも、さくらが好調だからです。今の彼女のゴルフなら、“勝つ”と思ってやればできると思っていましたから」(辻村氏)
こうした『氣』は目に見えるかたちとなって表れた。これまで何度も挑んだ優勝争い以外の試合を入れても「ほとんど見たことがない」(辻村氏)と感じるほどミスショットが少なかった。これは単に調子がいいからではなく、『氣』が入っていたからだという。
それが分かるのが、打つ前のルーティン。打つ方向に向けてクラブを出したときだった。
「打つ前に目がターゲットからそれなくなっていました。目とターゲットとで『氣』が一本の線に結ばれていました。今までは逃げてしまっていた場面もありましたし、自分でゲームを作ろうとしているようなところもありました。ですが、今回はターゲット、そしてピンだけに集中していました。そうしたときのショットはそう簡単に外れるものではありません」(辻村氏)
グリーン上でも少し『氣』を張った状態を保った。これも今、取り組んでいることの成果だという。「グリーンに上がった段階、もっといえば上がる前の段階から全ての情報を集めて、自分の打ったボールが転がっているイメージをどこまで作れるかが大事。自分の順番が来てからラインを読んで打ちます、じゃだめ。他の選手がプレーしているときも自分がこれから打つボールをイメージするために動く。素振りもそう。ただ、ストロークを確認するのではなく、いかにこれから自分が打つボールをイメージできるか。当たり前のことかもしれませんが、もう一度徹底しています」。それが3日間で平均パット数2位という結果となって表れた。