この試合後、涙を流した河本。家族への感謝を述べた時に頬を伝った涙には、支えてくれた感謝のほかにも思いが込められていた。2017年のサードQT。B地区の東急グランドオークGC (兵庫県)に出場した河本は、1mのパーパットを外し、1打及ばず、ファイナル進出を逃した。優勝の際、この日のことを振り返り「自分の中では一番のピークだったので、終わったな、消えたいと思った」とも話した。
そしてこの結果、昨年はステップが主戦場となった。切磋琢磨を続ける同じ世代の選手が、レギュラーで活躍を続けるなか、自分がその舞台に立てないことへの歯がゆさ。それは、いくらステップで勝利を重ねても消えることはなかった。そしてその舞台に立った今、チャンスを生かしきり、レギュラーへの扉をこじ開けた。
もちろん、この1勝のインパクトは大きかった。だが、河本の強さを知らしめたのは、むしろその後の戦いだったのではないだろうか? 「予選落ちがなかったことが大きい」という自身の言葉通り、後半戦も含め、ここまでの18試合で決勝に進めなかったのは開幕戦の1試合のみ。これは本格参戦1年目の数字として立派だ。
だが圧巻なのが、5月の「ほけんの窓口レディース」第2ラウンドから「宮里藍 サントリーレディス」第3ラウンドまで続いた、11ラウンド連続60台という成績。開幕前から「平均ストローク70.0台」を目標に置く河本にとって、これは取り組みがしっかりと数字に表れた誇るべき結果といえる。この記録はサントリーの最終ラウンドが「71」だったことでついえたのだが、このラウンドは河本が「印象に残る」と話す、成長を実感させるものになった。
荒天の影響で3日目の競技がサスペンデッドとなった同大会。72ホール実施を目指すため、最終日は第3ラウンドの残りと、最終ラウンドを行う長丁場となった。早朝行われた第3ラウンドの17番でイーグルを奪うなど、トップと1打差の2位で残りの18ホールに入った河本だったが、その後、今までに味わったことのないというラウンドを経験する。
優勝を争うなかで、1番から17番まですべてパー。最後にチップインバーディを奪ったのだが、勝った鈴木愛に2打及ばず3位タイに終わった。だが、その試合後はどこかスッキリとした表情を浮かべていた。それには、こんな思いがあった。「ここは『72』かなと思ったら、最後にバーディが獲れて、底力が上がったことを感じました。ボギーを打ちそうで打たない。ボギーが続いた試合でも上がったら例えば2アンダーで帰ってきたみたいに、慌てない心が成長したと感じました」。
そしてこの結果、昨年はステップが主戦場となった。切磋琢磨を続ける同じ世代の選手が、レギュラーで活躍を続けるなか、自分がその舞台に立てないことへの歯がゆさ。それは、いくらステップで勝利を重ねても消えることはなかった。そしてその舞台に立った今、チャンスを生かしきり、レギュラーへの扉をこじ開けた。
もちろん、この1勝のインパクトは大きかった。だが、河本の強さを知らしめたのは、むしろその後の戦いだったのではないだろうか? 「予選落ちがなかったことが大きい」という自身の言葉通り、後半戦も含め、ここまでの18試合で決勝に進めなかったのは開幕戦の1試合のみ。これは本格参戦1年目の数字として立派だ。
だが圧巻なのが、5月の「ほけんの窓口レディース」第2ラウンドから「宮里藍 サントリーレディス」第3ラウンドまで続いた、11ラウンド連続60台という成績。開幕前から「平均ストローク70.0台」を目標に置く河本にとって、これは取り組みがしっかりと数字に表れた誇るべき結果といえる。この記録はサントリーの最終ラウンドが「71」だったことでついえたのだが、このラウンドは河本が「印象に残る」と話す、成長を実感させるものになった。
荒天の影響で3日目の競技がサスペンデッドとなった同大会。72ホール実施を目指すため、最終日は第3ラウンドの残りと、最終ラウンドを行う長丁場となった。早朝行われた第3ラウンドの17番でイーグルを奪うなど、トップと1打差の2位で残りの18ホールに入った河本だったが、その後、今までに味わったことのないというラウンドを経験する。
優勝を争うなかで、1番から17番まですべてパー。最後にチップインバーディを奪ったのだが、勝った鈴木愛に2打及ばず3位タイに終わった。だが、その試合後はどこかスッキリとした表情を浮かべていた。それには、こんな思いがあった。「ここは『72』かなと思ったら、最後にバーディが獲れて、底力が上がったことを感じました。ボギーを打ちそうで打たない。ボギーが続いた試合でも上がったら例えば2アンダーで帰ってきたみたいに、慌てない心が成長したと感じました」。