そんな鈴木プロの練習に関する逸話は他にも枚挙にいとまがありません。今では原英莉花プロ、渋野日向子プロ、稲見萌寧プロといった選手たちも遅くまでコースに残って練習しています。特に賞金女王を争った昨年の最終戦での鈴木プロと渋野プロの日が暮れても続く“練習合戦”はとても見ごたえがありました。ですが、やっぱり練習の虫といえば鈴木プロの顔が浮かびます。
だからこそ、鈴木プロがこのコロナ禍で「ほとんどゴルフもせずにいた」状態で過ごしていたことには本当に驚きました。ですが、理由を聞いて納得しました。
「私はどうしても夏場から後半戦にかけ、体力的にも気持ち的にも厳しくなります。今シーズンはそれが2回ある。さらに海外の延期スケジュールによっては本来のオフにも試合が入る。なので、休める時はしっかり休んで、前半戦だけでも楽しめるようにしようと思った。こういう考えになったのは18年、19年とシーズン途中で離脱してしまったときに“急いで仕上げよう”や“治りかけだけどトレーニングしよう”と思って逆に長引くことになったことが大きく影響しています。焦ってもいいことがないと分かりました」
休んでおかなければ、やるべき時にできない。言い換えれば「休む大切さがわかった」ということでしょう。まさか、そんな言葉が鈴木プロから出てくる日が来るとは思っていませんでしたが、逆に鈴木プロが言うからこそとても説得力があります。
この鈴木プロの考え方は、「働き方改革」が叫ばれる、我々サラリーマンも見習うべきところが大いにありそうです。例えば中途半端にテレワーク期間に周りと差をつけようとしたばっかりに、期間終了後に疲労から本来のパフォーマンスが発揮できない人がいるかもしれません。どちらが正かったのかは人それぞれになると思いますが、大事なときに最高のパフォーマンスをしなければならないのはアスリートも我々サラリーマンも同じです。
では、自分に置き換えてみると…。まずは「休む大切さ」を知るために、もっと仕事を頑張らないといけさそうです…。(文・秋田義和)
だからこそ、鈴木プロがこのコロナ禍で「ほとんどゴルフもせずにいた」状態で過ごしていたことには本当に驚きました。ですが、理由を聞いて納得しました。
「私はどうしても夏場から後半戦にかけ、体力的にも気持ち的にも厳しくなります。今シーズンはそれが2回ある。さらに海外の延期スケジュールによっては本来のオフにも試合が入る。なので、休める時はしっかり休んで、前半戦だけでも楽しめるようにしようと思った。こういう考えになったのは18年、19年とシーズン途中で離脱してしまったときに“急いで仕上げよう”や“治りかけだけどトレーニングしよう”と思って逆に長引くことになったことが大きく影響しています。焦ってもいいことがないと分かりました」
休んでおかなければ、やるべき時にできない。言い換えれば「休む大切さがわかった」ということでしょう。まさか、そんな言葉が鈴木プロから出てくる日が来るとは思っていませんでしたが、逆に鈴木プロが言うからこそとても説得力があります。
この鈴木プロの考え方は、「働き方改革」が叫ばれる、我々サラリーマンも見習うべきところが大いにありそうです。例えば中途半端にテレワーク期間に周りと差をつけようとしたばっかりに、期間終了後に疲労から本来のパフォーマンスが発揮できない人がいるかもしれません。どちらが正かったのかは人それぞれになると思いますが、大事なときに最高のパフォーマンスをしなければならないのはアスリートも我々サラリーマンも同じです。
では、自分に置き換えてみると…。まずは「休む大切さ」を知るために、もっと仕事を頑張らないといけさそうです…。(文・秋田義和)