国内女子ツアーがまもなく開幕する。注目を集めるのは、やはり昨年の全英覇者、渋野日向子。そして、その渋野のエースキャディとして昨年1年間戦ったのが定由早織(さだよし・さおり)さんだ。渋野のインタビューでもたびたび出てくる“さおりさん”の存在。互いへの信頼はとても厚く、昨シーズン閉幕直前の「大王製紙エリエールレディスオープン」でタッグ初優勝を勝ち取った際にはともに大粒の涙を流し、抱き合って優勝を喜んだ。
昨年12月の最終戦“シブコとさおり”は笑顔でシーズンを締めくくった【写真】
“さおりさん”が渋野のバッグをはじめて担いだのは、一昨年のファイナルQT。渋野を指導する青木翔コーチが定由氏と知り合いだったことから実現した。当時の渋野はプロテストに合格した直後で、QTから2019年の出場資格を争っていた頃。青木コーチは「さおりと渋野は絶対に息が合う」と確信。二人を組ませ、結果的に40位に入りギリギリ19年前半戦の出場権をつかみ取った。
明けた19年シーズン当初から「さおりさんと優勝したい」と公言していた渋野だったが、初優勝、2勝目、全英AIG女子オープン、3勝目は、皮肉にも違うキャディを起用した際の優勝。念願叶って11月にタッグ初優勝を遂げたわけだが、二人のコンビはどのような関係で成り立っているのか。親しみを込めて呼ぶ“渋ちゃん”より7歳年上のお姉さん的存在、“さおりさん”に電話取材を行った。
一気に注目を浴びた渋野の隣で、静かにサポート役に徹する定由氏。基本理念は「キャディは黒子です」。シーズン途中から一気にツアーの中心選手となってからも、「私も渋ちゃんも何も変わらなかったです。周りが変わっただけです(笑)」と、周囲のフィーバーぶりを冷静に見てきた。常に冷静に、ときには友人や姉妹のようにおしゃべりをしながら、最終戦まで気持ちよく走り抜けた。
定由氏は高校卒業後、地元・福岡県にある小郡カンツリー倶楽部に入社。社会人生活のスタートはハウスキャディだった。「石川遼くんと同い年で、活躍を見ていてゴルフをやってみたいと思ったんです。求人情報を見て入社して、そこで初めてゴルフに出会いました」。お客さんがスタートしたあとにはゴルフ好きの仕事仲間と歩きでラウンドするなど、めきめき上達。現在では、最近出した「82」がベストスコアという腕前だ。
昨年12月の最終戦“シブコとさおり”は笑顔でシーズンを締めくくった【写真】
“さおりさん”が渋野のバッグをはじめて担いだのは、一昨年のファイナルQT。渋野を指導する青木翔コーチが定由氏と知り合いだったことから実現した。当時の渋野はプロテストに合格した直後で、QTから2019年の出場資格を争っていた頃。青木コーチは「さおりと渋野は絶対に息が合う」と確信。二人を組ませ、結果的に40位に入りギリギリ19年前半戦の出場権をつかみ取った。
明けた19年シーズン当初から「さおりさんと優勝したい」と公言していた渋野だったが、初優勝、2勝目、全英AIG女子オープン、3勝目は、皮肉にも違うキャディを起用した際の優勝。念願叶って11月にタッグ初優勝を遂げたわけだが、二人のコンビはどのような関係で成り立っているのか。親しみを込めて呼ぶ“渋ちゃん”より7歳年上のお姉さん的存在、“さおりさん”に電話取材を行った。
一気に注目を浴びた渋野の隣で、静かにサポート役に徹する定由氏。基本理念は「キャディは黒子です」。シーズン途中から一気にツアーの中心選手となってからも、「私も渋ちゃんも何も変わらなかったです。周りが変わっただけです(笑)」と、周囲のフィーバーぶりを冷静に見てきた。常に冷静に、ときには友人や姉妹のようにおしゃべりをしながら、最終戦まで気持ちよく走り抜けた。
定由氏は高校卒業後、地元・福岡県にある小郡カンツリー倶楽部に入社。社会人生活のスタートはハウスキャディだった。「石川遼くんと同い年で、活躍を見ていてゴルフをやってみたいと思ったんです。求人情報を見て入社して、そこで初めてゴルフに出会いました」。お客さんがスタートしたあとにはゴルフ好きの仕事仲間と歩きでラウンドするなど、めきめき上達。現在では、最近出した「82」がベストスコアという腕前だ。