不振脱却のために持ち球のフェードボールを諦め、ドローボールに活路を見出そうとした時期もあった。しかし、去年の夏頃を境に「フェードじゃないとダメ。それを打っている時が気持ちよくゴルフができていた時」と、プロとしての原点に立ち返ることを決意。今オフには中島規雅コーチと、「徹底的に」スイングを見直し、持ち味を取り戻すため悪癖改善に向き合った。
そして迎えた今季開幕戦。ドライバーを振った時の不安は「一切なかった」。「本来の開幕時期(3月)から調子はよかった」という言葉通り、大会を通じて美しいフェードの軌道を描くボールが、しっかりとフェアウェイをとらえた。「ここ数年苦しいゴルフだったので、すごく楽しかった。気持ちよくドライバーが振れて、もし優勝できなかったとしても楽しかったなと思えました」。優勝争いの最中もスコアボードを気にすることなく、普通にプレーできることのよろこびをかみしめていた。
「幸先よく優勝することができました。この状態をキープして、準備を怠らずに今後もやっていきたいですね」
優勝の瞬間、無観客の会場はわずかばかりの拍手の音が響くだけだった。「集中はできました。でもギャラリーがたくさんいる方が気持ちは盛り上がりますよね」。しかしプレーオフでウイニングパットを放った時、インターネット放送の視聴数は24万人を超えていた。多くのファンが、劇的な5年ぶりの復活優勝を、その胸に刻んだ。
そして迎えた今季開幕戦。ドライバーを振った時の不安は「一切なかった」。「本来の開幕時期(3月)から調子はよかった」という言葉通り、大会を通じて美しいフェードの軌道を描くボールが、しっかりとフェアウェイをとらえた。「ここ数年苦しいゴルフだったので、すごく楽しかった。気持ちよくドライバーが振れて、もし優勝できなかったとしても楽しかったなと思えました」。優勝争いの最中もスコアボードを気にすることなく、普通にプレーできることのよろこびをかみしめていた。
「幸先よく優勝することができました。この状態をキープして、準備を怠らずに今後もやっていきたいですね」
優勝の瞬間、無観客の会場はわずかばかりの拍手の音が響くだけだった。「集中はできました。でもギャラリーがたくさんいる方が気持ちは盛り上がりますよね」。しかしプレーオフでウイニングパットを放った時、インターネット放送の視聴数は24万人を超えていた。多くのファンが、劇的な5年ぶりの復活優勝を、その胸に刻んだ。