また、松栄氏は「アイアンでは振り心地もありますが、自分のミスをしっかり感じたいと思っているタイプ。とはいえ、さすがにマッスルバックは難しいと思っていたのですが、ショートアイアンからテストしていったら、安定感もコントロール性も『いいぞ』となってミドルアイアンも使うようになりました」と教えてくれた。

さらに、「ウェッジでは低く出したり上げたりと、いろいろな弾道が打てるかにこだわりを持っています。いずれにしても感覚派ですね」（松栄氏）。高性能な弾道測定器、トラックマンなどの登場で、データを重視するプロが多くなってきているが、勝はデータより自分の感覚を大切にしているようだ。

自ら進んで決断していくタイプの勝にはこんなエピソードも。「グリップ交換やウェッジ交換は、グリップが摩耗したから、溝がすり減ったから交換するのではなく、『〇月の○○レディスで交換します』と事前に言ってくれるんです。我々としては準備をしっかりできるので助かっています」と松栄氏は話す。

昨シーズンは2勝を含むトップ10入りが13回と安定した力を見せた。今シーズンの開幕戦となった「アース・モンダミンカップ」では、28位タイとまずまずのスタート切ったと言えるだろう。今月は国内女子ツアー2戦目の「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」と海外メジャーの「AIG女子オープン」が控えている。15歳でツアー優勝の快挙から7年。“黄金世代”を牽引してきた勝がどんな活躍を見せてくれるのか注目したい

【勝みなみのクラブセッティングと番手別飛距離】
DR：SRIXON Z785　10.5度　Diamana B50（S）　240y
3W：SRIXON Z F85　15度　Diamana DF50（SR）　210y
5W：SRIXON Z F85　18度　Diamana DF50（SR）　200y
4U：SRIXON Z H65　22度　Miyazaki Kena HYB（S）　185y
5U：SRIXON Z H65 　25度　Miyazaki Kena HYB（S）　175y
6I：SRIXON Z-FORGED　N.S.PRO Prototype（S）　160y
7I：SRIXON Z-FORGED　N.S.PRO Prototype（S）　150y
8I：SRIXON Z-FORGED　N.S.PRO Prototype（S）　140y
9I：SRIXON Z-FORGED　N.S.PRO Prototype（S）　130y
PW：SRIXON Z-FORGED　N.S.PRO Prototype（S）　120y
50度：Cleveland RTX4 BLACK SATIN　N.S.PRO 950GH（S）　110y
54度：Cleveland RTX4 BLACK SATIN　N.S.PRO 950GH（S）　100y
58度：Cleveland RTX4 BLACK SATIN（58/9Mid）　N.S.PRO 950GH（S）　90y
PT：SCOTTY CAMERON Prototype