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基本、基本、基本 生活でもゴルフでも“ルーティン化”が小祝さくらの強み【辻にい見聞】

基本、基本、基本 生活でもゴルフでも“ルーティン化”が小祝さくらの強み【辻にい見聞】

所属 ALBA Net編集部
高桑 均 / Hitoshi Takakuwa

配信日時:2021年3月22日 18時14分

風対策として低い球を多用したとラウンド後に話していた小祝だが、「風の強い時、低い球を打つ時は上体だけでボールをおさえないようにとは伝えていますし、それができていたのでしょう」と、基本がしっかりしているからこそ、厳しい天候の中でも実践できた。そして、「あわてているところをほとんど見たことがない」というほどの落ち着きぶりはこの日も健在で、“淡々”ゴルフを続け、勝利をたぐり寄せた。

■生活でもゴルフでも、ルーティンを崩さない小祝

「プロでも基本が大事なのは当たり前ですが、小祝さんは特にそこの積み重ねが大きいんです。一度これをやると決めた基本練習はひたすらやっています。例えば、バンカーが苦手だという話があったので、ひたすら少しだけ球を砂に埋めたショット練習をしてもらいましたが、小祝さんはそれを徹底してやりました」

その結果、今季の小祝のサンドセーブ率は現在2位。前季までは60位以下に甘んじていたそんなスタッツ一つとっても、小祝の地道な練習を続けられる強みが浮かんでくる。「ピラミッドでいうと、底辺のいちばん厚みのある部分を徹底して繰り返し繰り返しやっていたので、崩れることが少ない。小祝さんは反復、反復なんです」。誰しもが応用力をつけようとピラミッドのてっぺんに手を出したがるが、小祝は基本の反復を“ルーティン化”することで、ピンチや緊張する場面でもジタバタすることがないということだ。

「小祝さんのすごいところは、日常生活からルーティンを崩さないんです。例えば練習のために毎朝迎えに行くときでも、毎日同じ時間に同じ場所に、同じ姿勢で待っているんです。それはゴルフでも同じで、どんな場面であれ、ルーティンは同じ。「あれこれどうしようと考えるのではなく、シンプルにルーティンにのっとってやっているんです」

■終盤のホールで見せた絶妙なアプローチ4連発

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