昨年、新型コロナウイルスの影響で延期となった日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)のプロテストが、いよいよ3月の第1次予選からスタートする。今年は2020年度、21年度ぶんと2度開催の予定になっているツアーへの“登竜門”。これを目前に控えた受験者たちは、どのような心境で本番を待っているのか? 今回は2度目の受験となるプラチナ世代の上野菜々子に話を聞いた。
上野菜々子と渋野日向子が和気あいあい【写真】
今となってはハキハキと、初めて挑戦したプロテストのことを振り返ることができる。しかし約1年4カ月前。岡山県のJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部で悔し涙に暮れ、一度“何も考えられない”状態にまで追い込まれた。
「1次、2次はいつもの試合と何も変わることなく臨めていました。でもファイナルは、スコアを見たり、他の人のことが気になったり、普段なら考えないようなことを考えながらゴルフをしていたという感じでした。精神的にくるものもたくさんあって、どうでもいいことが頭に浮かんでくる、そんな空気でしたね」
この時の最終成績はトータル6オーバーの37位タイ。合格ラインとなった18位タイには5打及ばず、一部の例外を除きツアー出場のため必須となった正会員の肩書を得ることができなかった。呆然とするなか、注目選手の1人として取材を受けることになった上野。しかしここで投げられた『今後の予定は?』という質問で「頭が真っ白」になった。
「あまりの衝撃で、何も思いつきませんでした。“予定”が無くなった直後だったので。その質問がずっと頭のなかで繰り返されて、1週間くらいボーッとしていましたね」
上野菜々子と渋野日向子が和気あいあい【写真】
今となってはハキハキと、初めて挑戦したプロテストのことを振り返ることができる。しかし約1年4カ月前。岡山県のJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部で悔し涙に暮れ、一度“何も考えられない”状態にまで追い込まれた。
「1次、2次はいつもの試合と何も変わることなく臨めていました。でもファイナルは、スコアを見たり、他の人のことが気になったり、普段なら考えないようなことを考えながらゴルフをしていたという感じでした。精神的にくるものもたくさんあって、どうでもいいことが頭に浮かんでくる、そんな空気でしたね」
この時の最終成績はトータル6オーバーの37位タイ。合格ラインとなった18位タイには5打及ばず、一部の例外を除きツアー出場のため必須となった正会員の肩書を得ることができなかった。呆然とするなか、注目選手の1人として取材を受けることになった上野。しかしここで投げられた『今後の予定は?』という質問で「頭が真っ白」になった。
「あまりの衝撃で、何も思いつきませんでした。“予定”が無くなった直後だったので。その質問がずっと頭のなかで繰り返されて、1週間くらいボーッとしていましたね」