国内女子ツアー「ヤマハレディース」は稲見萌寧の今年2勝目で幕を閉じた。2位には19歳の山下美夢有、4位タイには22歳の高木優奈、21歳の鶴岡果恋とフレッシュな面々が上位に名を連ねた。トップ5人の平均年齢は21.16歳。なぜ、今年のヤマハレディースは若い選手たちが活躍できたのか。上田桃子らを指導する辻村明志コーチが分析する。
【動画】このテンポです!ジョーダン・スピースが復活優勝ハイライト
■例年よりもスコアが出るコンディション 攻めなければ勝てない
舞台となった葛城ゴルフ倶楽部といえば、小樽カントリー倶楽部と並ぶツアー屈指の難コース。井上誠一設計特有の砲台グリーンは「手前から攻めたもの以外はノーチャンス、いかにボギーを打たないかが大事」というのが定説だった。だが、今年はトーナメントレコードの稲見をはじめ、3人が二桁アンダー。大会史上でも類を見ない伸ばしあいとなった。こうなった理由を辻村氏は3つ挙げる。
「葛城だけに限ったことではないですが、今年は芝のコンディションがどこもいいんです。だから、例年ならラフまで転がってしまうようなグリーン奥でも、芝が元気だから左足上がりのところで止まってくれた。そして芝がいいからボールが浮いて打ちやすい。もう一つ、試合週の月曜日に雨が降ったこともあって、グリーンが例年よりもソフトでした。もちろん、それでも難しいことには変わりませんが、ベテラン選手が予想していたスコアよりも出ていたので計算が狂った部分があったでしょう。一方で葛城の怖さをあまり知らない若手たちは行けるところまでガンガン攻めていった。その結果が今年の順位だと思います」
■稲見萌寧のショットはまるでパター フェースは絶対真っすぐに当てる
その象徴が稲見だ。2日目終了時はトップと9打差の24位タイ。そこから連日の「66」で華麗に逆転を決めた。「すでに今年優勝しているからか、余裕というか貫禄がありましたね。ショットが良くて、パターが決まればこういうスコアを出せる状態でした」。そのショットはまるでパッティングのような繊細さがあるという。
「稲見さんの何がうまいってインパクトでフェースをボールにまっすぐ当てることです。考えてみてください。ショートパットを打つときは誰もがフェース面とボールを1ミリもずらさずにスクエアに当てようとしますよね?稲見さんのショット時のフェースはそのくらいスクエアです。そして、そこから左に低く振り抜ける。つまりフェースに長くボールを乗せることができる。だから出球をコントロールできて、かつ力強い球を打てる理由がそこにあります」
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■例年よりもスコアが出るコンディション 攻めなければ勝てない
舞台となった葛城ゴルフ倶楽部といえば、小樽カントリー倶楽部と並ぶツアー屈指の難コース。井上誠一設計特有の砲台グリーンは「手前から攻めたもの以外はノーチャンス、いかにボギーを打たないかが大事」というのが定説だった。だが、今年はトーナメントレコードの稲見をはじめ、3人が二桁アンダー。大会史上でも類を見ない伸ばしあいとなった。こうなった理由を辻村氏は3つ挙げる。
「葛城だけに限ったことではないですが、今年は芝のコンディションがどこもいいんです。だから、例年ならラフまで転がってしまうようなグリーン奥でも、芝が元気だから左足上がりのところで止まってくれた。そして芝がいいからボールが浮いて打ちやすい。もう一つ、試合週の月曜日に雨が降ったこともあって、グリーンが例年よりもソフトでした。もちろん、それでも難しいことには変わりませんが、ベテラン選手が予想していたスコアよりも出ていたので計算が狂った部分があったでしょう。一方で葛城の怖さをあまり知らない若手たちは行けるところまでガンガン攻めていった。その結果が今年の順位だと思います」
■稲見萌寧のショットはまるでパター フェースは絶対真っすぐに当てる
その象徴が稲見だ。2日目終了時はトップと9打差の24位タイ。そこから連日の「66」で華麗に逆転を決めた。「すでに今年優勝しているからか、余裕というか貫禄がありましたね。ショットが良くて、パターが決まればこういうスコアを出せる状態でした」。そのショットはまるでパッティングのような繊細さがあるという。
「稲見さんの何がうまいってインパクトでフェースをボールにまっすぐ当てることです。考えてみてください。ショートパットを打つときは誰もがフェース面とボールを1ミリもずらさずにスクエアに当てようとしますよね?稲見さんのショット時のフェースはそのくらいスクエアです。そして、そこから左に低く振り抜ける。つまりフェースに長くボールを乗せることができる。だから出球をコントロールできて、かつ力強い球を打てる理由がそこにあります」