稲見萌寧は今年に入って絶好調。「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」に優勝し、6戦を終えて3勝と、勝率5割の強さを見せている。コーチの奥嶋誠昭氏にしても「ここまでの活躍は予想していなかった」と話す。しかも「今はショットが散っていて、最終日も全然調子は良くなかったですよ」というから驚きだ。稲見は何が進化をしたのか、詳しく奥嶋氏に聞いてみた。
今季絶好調 稲見萌寧のパッティング【連続写真】
実は今年のオフ、2人のコンビは崩壊の危機にあった。「一昨年も昨年も『バックスイングを直したほうがいい』とずっと言い続けていたんです。それでも本人は『気持ち悪い。やりたくない。無理』と、言うことをまったく聞いてくれない。いちいち逆らってくるし素直じゃない。今年初戦の2週間前についに堪忍袋の緒が切れて、『いい加減にしろ! 気持ち悪いのは当たり前だ。言うことを聞かないなら、コーチは辞めてやる』って言ったんです」。
「他のコーチのところに行けばいい」と突き放した奥嶋氏だったが、結局最後は稲見が「それはイヤです」と折れて、バックスイングの修正に取り組むようになった。しかし、19年シーズンには78.21%という高い数字でパーオン率1位を獲得するなど、ツアー屈指のショットメーカーである稲見のどこに修正点があるのだろうか。
「バックスイングのとき、ポッポコポッポコ手で上げるからショットが散っているんです。だから今は左で体と合わせて上げるような動きをやっています。手で勢いをつけて上げる癖があるので、左手1本で上げたときは重いから手だけでは上げられない。だから彼女はずっとバックスイングを気にしながらプレーしています」
稲見が今年に入って快進撃を続けている一番の要因は、「パターがいいだけだと思います」と奥嶋氏。これには彼の作戦があった。さかのぼること昨年の8月。「パターがポンコツだったので、谷原(秀人)さんにお願いして一緒に回ってもらったんです。僕のいうことを聞かないから谷原さんに言ってもらおうと思って(笑)」。
今季絶好調 稲見萌寧のパッティング【連続写真】
実は今年のオフ、2人のコンビは崩壊の危機にあった。「一昨年も昨年も『バックスイングを直したほうがいい』とずっと言い続けていたんです。それでも本人は『気持ち悪い。やりたくない。無理』と、言うことをまったく聞いてくれない。いちいち逆らってくるし素直じゃない。今年初戦の2週間前についに堪忍袋の緒が切れて、『いい加減にしろ! 気持ち悪いのは当たり前だ。言うことを聞かないなら、コーチは辞めてやる』って言ったんです」。
「他のコーチのところに行けばいい」と突き放した奥嶋氏だったが、結局最後は稲見が「それはイヤです」と折れて、バックスイングの修正に取り組むようになった。しかし、19年シーズンには78.21%という高い数字でパーオン率1位を獲得するなど、ツアー屈指のショットメーカーである稲見のどこに修正点があるのだろうか。
「バックスイングのとき、ポッポコポッポコ手で上げるからショットが散っているんです。だから今は左で体と合わせて上げるような動きをやっています。手で勢いをつけて上げる癖があるので、左手1本で上げたときは重いから手だけでは上げられない。だから彼女はずっとバックスイングを気にしながらプレーしています」
稲見が今年に入って快進撃を続けている一番の要因は、「パターがいいだけだと思います」と奥嶋氏。これには彼の作戦があった。さかのぼること昨年の8月。「パターがポンコツだったので、谷原(秀人)さんにお願いして一緒に回ってもらったんです。僕のいうことを聞かないから谷原さんに言ってもらおうと思って(笑)」。