また、この大会で西村のキャディを務めた宮崎晃一氏と辻村氏は、日大ゴルフ部の同級生で仲が良く、いまでも頻繁に情報交換を行っている。「宮崎は西村さんの出球の精度はすごいと言っていた。1、2メートルのショートパットが怪しく入るのではなく、確実にド真ん中から入れてくると。真ん中から入ることによってリズムが良くなり、流れもつかみやすいと言っていました」。
西村は練習でも自分のパッティングの調子を確かめるために、出球のチェックを必ず行う。地面にスティックを置き、ボールがギリギリ通る間隔にティを2本刺して、狭い間を抜いていくのだ。「基本的にパッティングの出球が良い人は、ショットでもラインが出る」と辻村氏。実際、西村のパーオンホールでの平均パット1.7775は、ツアー全体で4位の数字となっている。
「プロキャディさんたちと話したときに、西村さんはミドルパットの10歩以内の距離は、ワンチャンあると言っていた。賞金女王の鈴木愛さんを担いだことがある宮崎も、ミドルパットに関しては、『愛ちゃんと五分五分くらい入れてくる』と見ている。それだけパッティングが上手いことは間違いないです」
■敵は相手ではなく自分自身だから、1人抜け出せた
メジャーというプレッシャーのかかる舞台での鮮やかな逆転劇。辻村氏は西村の技術だけでなく精神面も評価する。「負けず嫌いの性格がすごくプレーに出ていました。笑顔でゴルフはしているけど、ミスショットをしたときに悔しがる顔は、自分の失敗に対して怒れる強さを持っていると思います。感情を出すのが彼女の良いところ。悔しがっても30秒で切り替えられから高い集中力が出せる。20歳でそこまで精神状態をコントロールできるのはすごいことです」と、隙を見せなかった最終日の18ホールを振り返る。
実は辻村氏は最終日の朝の時点で、硬くなったグリーンでは、あまりスコアは伸びないと予想していた。「優勝スコアはトータル11アンダーくらいになる」。そうすれば、トータル8アンダーでスタートした上田にも、2桁に乗せればチャンスはあると考えていた。しかし、フタを開けてみたら、西村が抜け出す展開に。最終的に優勝スコアはトータル14アンダーまで伸びた。これには「間違いだった」と辻村氏はいう。
西村は練習でも自分のパッティングの調子を確かめるために、出球のチェックを必ず行う。地面にスティックを置き、ボールがギリギリ通る間隔にティを2本刺して、狭い間を抜いていくのだ。「基本的にパッティングの出球が良い人は、ショットでもラインが出る」と辻村氏。実際、西村のパーオンホールでの平均パット1.7775は、ツアー全体で4位の数字となっている。
「プロキャディさんたちと話したときに、西村さんはミドルパットの10歩以内の距離は、ワンチャンあると言っていた。賞金女王の鈴木愛さんを担いだことがある宮崎も、ミドルパットに関しては、『愛ちゃんと五分五分くらい入れてくる』と見ている。それだけパッティングが上手いことは間違いないです」
■敵は相手ではなく自分自身だから、1人抜け出せた
メジャーというプレッシャーのかかる舞台での鮮やかな逆転劇。辻村氏は西村の技術だけでなく精神面も評価する。「負けず嫌いの性格がすごくプレーに出ていました。笑顔でゴルフはしているけど、ミスショットをしたときに悔しがる顔は、自分の失敗に対して怒れる強さを持っていると思います。感情を出すのが彼女の良いところ。悔しがっても30秒で切り替えられから高い集中力が出せる。20歳でそこまで精神状態をコントロールできるのはすごいことです」と、隙を見せなかった最終日の18ホールを振り返る。
実は辻村氏は最終日の朝の時点で、硬くなったグリーンでは、あまりスコアは伸びないと予想していた。「優勝スコアはトータル11アンダーくらいになる」。そうすれば、トータル8アンダーでスタートした上田にも、2桁に乗せればチャンスはあると考えていた。しかし、フタを開けてみたら、西村が抜け出す展開に。最終的に優勝スコアはトータル14アンダーまで伸びた。これには「間違いだった」と辻村氏はいう。