「スイングに自信がなければ、あそこに打つことはできなかったでしょう。パットも(同じような位置で3メートルにつけた)稲見さんが打ち切れなかった(結果はパー)のに対し、先にラインを知ることができたのもあったかもしれないけど、青木さんはしっかり打ち切ることができた。ショット、パットともに“引いた”感じが一切ありませんでした」
ショット面でいうと、青木は大会前に「スイング時にこぶし2個ぶんほど、ヘッドがトップからインサイドにずれて下りてきてしまっていた」というスイングを調整し、「フックが強くなっていたボールを、フェード気味のストレートに修正できた」と話していた。辻村氏はこれについて、「こぶし2個ぶんずれていたことで、どうしても後で手を使って調整することにつながり、思ったよりもつかまりすぎるボールが出てしまっていたのでは。その余分な動きを削ったことで、体とクラブの一体感が出て球筋も変わった」と分析する。
またパターに関しても辻村氏は、「バックナインのプレッシャーがかかる場面でも、最終組のなかで一番安定していました。ボールスピードもよく、軽くカップを越える伸びのある回転で転がっていましたね」と見た。青木が今週、久々にボールに線を引いて練習していたという話を聞くと、「やはり回転を意識していたんですね。緊張したなかで一番いいスピードでボール打ってました」と納得の表情を浮かべた。
■ボギーを打ってないことが逆に足かせに…
一方、“まさか”ともいえる逆転負けを喫した稲見について、辻村氏は「ひとつ気になっていた点」があったという。それが最終日までボギーフリーで来ていたことだ。そしてプレーヤー心理を、こう説明する。
「最終日も8番までパーを並べていましたが、“ボギーを打ちたくない”というマインドが少しあったのかもしれません。これを考え出すと、バーディも出づらくなってしまいます。もっと早くボギーを打っておけばよかったのかもしれない。ボギーを打ってもいいから、バーディを獲りにいくという気持ちがあれば、前半のうちにバーディが来ていたかもしれないし、稲見さんに軍配があがっていたかもしれません」
ショット面でいうと、青木は大会前に「スイング時にこぶし2個ぶんほど、ヘッドがトップからインサイドにずれて下りてきてしまっていた」というスイングを調整し、「フックが強くなっていたボールを、フェード気味のストレートに修正できた」と話していた。辻村氏はこれについて、「こぶし2個ぶんずれていたことで、どうしても後で手を使って調整することにつながり、思ったよりもつかまりすぎるボールが出てしまっていたのでは。その余分な動きを削ったことで、体とクラブの一体感が出て球筋も変わった」と分析する。
またパターに関しても辻村氏は、「バックナインのプレッシャーがかかる場面でも、最終組のなかで一番安定していました。ボールスピードもよく、軽くカップを越える伸びのある回転で転がっていましたね」と見た。青木が今週、久々にボールに線を引いて練習していたという話を聞くと、「やはり回転を意識していたんですね。緊張したなかで一番いいスピードでボール打ってました」と納得の表情を浮かべた。
■ボギーを打ってないことが逆に足かせに…
一方、“まさか”ともいえる逆転負けを喫した稲見について、辻村氏は「ひとつ気になっていた点」があったという。それが最終日までボギーフリーで来ていたことだ。そしてプレーヤー心理を、こう説明する。
「最終日も8番までパーを並べていましたが、“ボギーを打ちたくない”というマインドが少しあったのかもしれません。これを考え出すと、バーディも出づらくなってしまいます。もっと早くボギーを打っておけばよかったのかもしれない。ボギーを打ってもいいから、バーディを獲りにいくという気持ちがあれば、前半のうちにバーディが来ていたかもしれないし、稲見さんに軍配があがっていたかもしれません」