その真骨頂が14番のボギーの後だった。今大会初めてのボギーによって、単独首位から首位タイに並ばれた。鈴木自身は「いつかはくると思っていた」と冷静に受け止めたが、「声をかけてほしくない」タイミングでもあった。それを察したのか、飛田さんは何も言わない。「見守ってくれたのが、すごくありがたかった。すごく息の合ったプレーだったと思います」。その気遣いもあって気持ちを切らすことなく、優勝を決める16番のイーグルへとつなげた。
久々の表彰式。苦難を乗り越えてつかんだトロフィを満面の笑みで持つ鈴木の隣には、見守るように微笑む勝利の女神の姿があった。(文・秋田義和)
久々の表彰式。苦難を乗り越えてつかんだトロフィを満面の笑みで持つ鈴木の隣には、見守るように微笑む勝利の女神の姿があった。(文・秋田義和)