<リシャール・ミル ヨネックスレディス 最終日◇5日◇ヨネックスカントリークラブ(新潟県)◇6475ヤード・パー72>
強い稲見萌寧が帰ってきた。初日から首位の座を譲らない完全優勝で、今季初勝利、通算11勝目。昨年の「伊藤園レディスゴルフトーナメント」以来、約7カ月ぶりの美酒に酔った。
優勝を決めてこのガッツポーズ【写真】
2位以下に2打差をつけて迎えた18番パー5では、約1.5メートルのパーパットを残していたが、それを沈めた瞬間、両手を挙げてバンザイポーズで喜びを表現した稲見。テレビ中継のインタビューを受けた際には思わず熱いものがこみ上げてきた。そっと瞳を指で拭っていたが、今季はそれだけ大きなプレッシャーと戦っていたのだろう。
昨シーズン9勝を挙げて初の賞金女王に輝いた稲見だが、今季はなかなか勝てない試合が開幕から続いた。全てはシーズンオフに反り腰を治そうとした過程で、力を出せなくなってしまったことが原因だった。それを戻すのに時間がかかり、開幕してから1、2カ月はまともなゴルフにならなかった。
「もうスイング全部に影響しましたね。アドレスしても重心位置がどこにあるのか分からないし、悩みながらボールを打っていました」と振り返る。ようやくイメージに近いスイングをできるようになったのは、5月の「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」だった。その試合で3位タイに入ると、3位タイ、2位と上位が続く。「夏前ぐらいに優勝できればいいかなと思っていました」と言うものの、勝てないことへの不安はあった。その不安をようやく取り除けたことの安堵感が、稲見の瞳を濡らしたのだ。
強い稲見萌寧が帰ってきた。初日から首位の座を譲らない完全優勝で、今季初勝利、通算11勝目。昨年の「伊藤園レディスゴルフトーナメント」以来、約7カ月ぶりの美酒に酔った。
優勝を決めてこのガッツポーズ【写真】
2位以下に2打差をつけて迎えた18番パー5では、約1.5メートルのパーパットを残していたが、それを沈めた瞬間、両手を挙げてバンザイポーズで喜びを表現した稲見。テレビ中継のインタビューを受けた際には思わず熱いものがこみ上げてきた。そっと瞳を指で拭っていたが、今季はそれだけ大きなプレッシャーと戦っていたのだろう。
昨シーズン9勝を挙げて初の賞金女王に輝いた稲見だが、今季はなかなか勝てない試合が開幕から続いた。全てはシーズンオフに反り腰を治そうとした過程で、力を出せなくなってしまったことが原因だった。それを戻すのに時間がかかり、開幕してから1、2カ月はまともなゴルフにならなかった。
「もうスイング全部に影響しましたね。アドレスしても重心位置がどこにあるのか分からないし、悩みながらボールを打っていました」と振り返る。ようやくイメージに近いスイングをできるようになったのは、5月の「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」だった。その試合で3位タイに入ると、3位タイ、2位と上位が続く。「夏前ぐらいに優勝できればいいかなと思っていました」と言うものの、勝てないことへの不安はあった。その不安をようやく取り除けたことの安堵感が、稲見の瞳を濡らしたのだ。