しかし、18ホールを終わってみれば、2位に2打差をつける勝利。「攻めをガマンするという“攻め”に徹底していました」とそのプレー内容を分析する。
辻村氏いわく、1番から5番の序盤は「ゲームを作るのが難しい」というシーンが続き、それを抜けると6番パー5から10番パー5は「スコアを伸ばしやすいホール」が展開。そして終盤の15番〜18番には「難易度が高いホール」が待っている。
優勝争いを演じた各選手と、稲見のプレーを比較してみよう。12番パー3で吉田、山下はグリーン手前右のショートサイドに構えられたバンカーにつかまり、ともにボギーとするが、一方の稲見は1オン2パットのパー。
15番パー4ではフェアウェイ右のラフにつかまった吉田、藤田がともに2打目でグリーンを捉えられずにボギー。稲見も同じくティショットが右のラフにつかまったが、比較的寄せやすいグリーン左奥に外して、パーでしのいだ。
そして最難関ともいわれる、グリーン手前に大きな池が構えている16番パー4。山下がボギー、吉田と藤田がダブルボギーとスコアを落とすなか、ティショットをフェアウェイど真ん中に置いた稲見は、2打目はグリーン左に外したものの、そこは「いちばん寄せやすい場所。稲見さんのアプローチの技も光っていました」と50センチにピタリと寄せてしのぎ、頭ひとつ抜け出した。
前半では遅れを取っていた稲見だが、耐えるところは耐え、伸ばしやすいホールで伸ばし、終盤は手堅くパーを並べ続ける。「ここで優勝する必須条件は、バックナインでボギーを打たないこと」という“小樽の鉄則”を見事に守った。
辻村氏いわく、1番から5番の序盤は「ゲームを作るのが難しい」というシーンが続き、それを抜けると6番パー5から10番パー5は「スコアを伸ばしやすいホール」が展開。そして終盤の15番〜18番には「難易度が高いホール」が待っている。
優勝争いを演じた各選手と、稲見のプレーを比較してみよう。12番パー3で吉田、山下はグリーン手前右のショートサイドに構えられたバンカーにつかまり、ともにボギーとするが、一方の稲見は1オン2パットのパー。
15番パー4ではフェアウェイ右のラフにつかまった吉田、藤田がともに2打目でグリーンを捉えられずにボギー。稲見も同じくティショットが右のラフにつかまったが、比較的寄せやすいグリーン左奥に外して、パーでしのいだ。
そして最難関ともいわれる、グリーン手前に大きな池が構えている16番パー4。山下がボギー、吉田と藤田がダブルボギーとスコアを落とすなか、ティショットをフェアウェイど真ん中に置いた稲見は、2打目はグリーン左に外したものの、そこは「いちばん寄せやすい場所。稲見さんのアプローチの技も光っていました」と50センチにピタリと寄せてしのぎ、頭ひとつ抜け出した。
前半では遅れを取っていた稲見だが、耐えるところは耐え、伸ばしやすいホールで伸ばし、終盤は手堅くパーを並べ続ける。「ここで優勝する必須条件は、バックナインでボギーを打たないこと」という“小樽の鉄則”を見事に守った。