だが、吉田優利に首位タイに並ばれて迎えた後半10番ではいきなり3パット、11番では1メートルが入らずの連続ボギー。3打差をつけられ、一気に後退した。「差よりも自分のボギーに腹がたって(笑)。そこで吹っ切って残りのホールはできる限りのプレーをしようと頑張りました」。ここでスイッチが入る。
12番でバウンスバックを決めると、15番でも2メートルを決めて首位タイに。16番パー3では先に12メートルを決めてバーディとした吉田についていくかのように6メートルを決め、最終18番ではパーパットを残していた吉田より先に、1メートルのウイニングパットを沈めた。
「ほんとうに、うれしいです。ふふふ」。先週は“はんなり京女”が制したが、尾関もおっとりほんわか。どちらもあどけなさが残る19歳だが、その穏やかな口調とは裏腹に、尾関はかなりの“負けず嫌い”だ。
初めて最終日最終組入りを果たした6月の「宮里藍 サントリーレディス」ではスコアを落として8位タイでフィニッシュ。『同期のなかで一番最初に(レギュラーツアーで)優勝したい?』という質問に対して、「それは一番思います」と言葉を強めていた。そんななかでの川崎の優勝。この“一番になりたい”という強い思いと、悔しさが、尾関を発奮させた。
「この3日間を戦い抜いたと、自分に自信になります」。また新たなヒロインが誕生した。そしてひとこと。「来週からも切り替えて頑張りたいと思います」。負けず嫌いのルーキーは、すでに次。勝利にどん欲だ。(文・笠井あかり)
12番でバウンスバックを決めると、15番でも2メートルを決めて首位タイに。16番パー3では先に12メートルを決めてバーディとした吉田についていくかのように6メートルを決め、最終18番ではパーパットを残していた吉田より先に、1メートルのウイニングパットを沈めた。
「ほんとうに、うれしいです。ふふふ」。先週は“はんなり京女”が制したが、尾関もおっとりほんわか。どちらもあどけなさが残る19歳だが、その穏やかな口調とは裏腹に、尾関はかなりの“負けず嫌い”だ。
初めて最終日最終組入りを果たした6月の「宮里藍 サントリーレディス」ではスコアを落として8位タイでフィニッシュ。『同期のなかで一番最初に(レギュラーツアーで)優勝したい?』という質問に対して、「それは一番思います」と言葉を強めていた。そんななかでの川崎の優勝。この“一番になりたい”という強い思いと、悔しさが、尾関を発奮させた。
「この3日間を戦い抜いたと、自分に自信になります」。また新たなヒロインが誕生した。そしてひとこと。「来週からも切り替えて頑張りたいと思います」。負けず嫌いのルーキーは、すでに次。勝利にどん欲だ。(文・笠井あかり)