「僕が見ていた限り、テークバックから打ち抜くまで山下選手の目の高さはまったくと言っていいほど変わらなかった。例えば野球などでも同じだと思いますが、目が横にブレるのは構わないけど、縦にブレるとバランスを崩し、ミスショットの原因になる。目の高さが変わらなければ、スイングはシンプルなものになります」
今季31試合に出場し、トップ10入りはおよそ3分の2の20度を数える。単年シーズンでは2015年のイ・ボミ(韓国)以来となる、史上2人目の“2億円プレーヤー”になった。「技術的には去年に比べて、すべての再現性が上がりました。あの精度なら芝やセッティングに慣れたらアメリカでも通用しそう。メジャーでもおもしろいことになるんじゃないでしょうか」。山下の細かな技術も、こんな期待に説得力を持たせる部分となる。
スイングの再現性に加え、精密な時計のごとく刻むリズムが生み出す安定したショット。辻村氏が「鬼のスイングバランス」と形容する技術は、今年の女子ツアーにおいて頭一つ抜けていた。生まれるべくして生まれた“新女王”、そう言っても過言ではないのかもしれない。
解説・辻村明志(つじむら・はるゆき)/1975年9月27日生まれ、福岡県出身。ツアープレーヤーとしてチャレンジツアー最高位2位などの成績を残し、2001年のアジアツアーQTでは3位に入り、翌年のアジアツアーにフル参戦した。転身後はツアー帯同コーチとして上田桃子、松森彩夏、吉田優利などを指導。様々な女子プロのスイングの特徴を分析し、コーチングに活かしている。プロゴルファーの辻村明須香は実妹。ツアー会場の愛称は“おにぃ”。
今季31試合に出場し、トップ10入りはおよそ3分の2の20度を数える。単年シーズンでは2015年のイ・ボミ(韓国)以来となる、史上2人目の“2億円プレーヤー”になった。「技術的には去年に比べて、すべての再現性が上がりました。あの精度なら芝やセッティングに慣れたらアメリカでも通用しそう。メジャーでもおもしろいことになるんじゃないでしょうか」。山下の細かな技術も、こんな期待に説得力を持たせる部分となる。
スイングの再現性に加え、精密な時計のごとく刻むリズムが生み出す安定したショット。辻村氏が「鬼のスイングバランス」と形容する技術は、今年の女子ツアーにおいて頭一つ抜けていた。生まれるべくして生まれた“新女王”、そう言っても過言ではないのかもしれない。
解説・辻村明志(つじむら・はるゆき)/1975年9月27日生まれ、福岡県出身。ツアープレーヤーとしてチャレンジツアー最高位2位などの成績を残し、2001年のアジアツアーQTでは3位に入り、翌年のアジアツアーにフル参戦した。転身後はツアー帯同コーチとして上田桃子、松森彩夏、吉田優利などを指導。様々な女子プロのスイングの特徴を分析し、コーチングに活かしている。プロゴルファーの辻村明須香は実妹。ツアー会場の愛称は“おにぃ”。