大王製紙エリエールレディスで、来季のシード権が確定しました。今年は川崎さんをはじめとする11人の初シード選手が出ましたが、その中で私が気になったのが岸部桃子さんです。福島県いわき市で生まれ、東日本大震災の翌年、12年にプロになった岸部さんは、28歳で初めてのシードです。1週前の伊藤園レディスで優勝争いをして2位になったのが大きかったのですが、それ以外もコツコツとポイントを稼いでメルセデスランキング39位に入りました。
岸部さんは藤田さんよりは若いですが、若い選手が次々入ってくる中でなかなかシードが取れず、戦い続けるのも苦しいものです。その中で腰を据えてゴルフに取り組んだ彼女には「頑張ったね」という言葉を贈りたいと思います。
シード選手になったからといって安心はできないのが、この世界の辛いところです。シード獲得は特別な試合を除く来年1年間の出場権をもらったということに過ぎません。来年、また結果を出さなければそこからふるい落とされてしまう。折れない心がなければ、毎年、そんな戦いを続けるツアープロを続けていくことは難しいのです。
まだ最後の試合がありますが、まずはここまで戦った選手のみなさん、大変大変お疲れ様でした。
■原田香里(はらだ・かおり)
1966年10月27日生まれ、山口県出身。名門・日大ゴルフ部にで腕を磨き1989年のプロテストに合格。92年の「ミズノオープンレディスゴルフトーナメント」でツアー初優勝。93年には「日本女子プロゴルフ選手権大会」、「JLPGA明治乳業カップ年度最優秀女子プロ決定戦」勝利で公式戦2冠を達成。通算7勝。その後は日本女子プロゴルフ協会の運営に尽力し21年3月まで理事を務めた。
岸部さんは藤田さんよりは若いですが、若い選手が次々入ってくる中でなかなかシードが取れず、戦い続けるのも苦しいものです。その中で腰を据えてゴルフに取り組んだ彼女には「頑張ったね」という言葉を贈りたいと思います。
シード選手になったからといって安心はできないのが、この世界の辛いところです。シード獲得は特別な試合を除く来年1年間の出場権をもらったということに過ぎません。来年、また結果を出さなければそこからふるい落とされてしまう。折れない心がなければ、毎年、そんな戦いを続けるツアープロを続けていくことは難しいのです。
まだ最後の試合がありますが、まずはここまで戦った選手のみなさん、大変大変お疲れ様でした。
■原田香里(はらだ・かおり)
1966年10月27日生まれ、山口県出身。名門・日大ゴルフ部にで腕を磨き1989年のプロテストに合格。92年の「ミズノオープンレディスゴルフトーナメント」でツアー初優勝。93年には「日本女子プロゴルフ選手権大会」、「JLPGA明治乳業カップ年度最優秀女子プロ決定戦」勝利で公式戦2冠を達成。通算7勝。その後は日本女子プロゴルフ協会の運営に尽力し21年3月まで理事を務めた。