「サントリーレディス」では惜しくも優勝を逃したが2位に入り、海外メジャー「AIG女子オープン」(全英女子)の出場権を獲得した。これまで海外の試合には縁がなく、藤田自身は海外に行くイメージはなかった。「何言っているの? せっかくのチャンスなんだからいこうよ」と夫が背中を押すと渡英を決意した。
男子の「全英オープン」でおなじみのミュアフィールドビレッジが舞台。人生初の海外メジャーでは「80」、「81」で142位タイと最下位で予選落ちに終わった。「心の肋骨が6本折れました(笑)」と、好調で乗り込んだがリンクスの洗礼を浴びて打ちのめされた。80を切れずに背中を丸める藤田と見ると「練習不足なんだよ、きっと。またリベンジしにくればいいじゃん」といって奮起させ、シーズン後半も高いモチベーションを保たせた。
また22年シーズンは2位に3回入り、中盤以降も優勝を狙える試合が続いた。「今年中に優勝したい」という気持ちは大きくなる。終盤戦の「伊藤園レディス」を41位タイで終えると、「あと2試合しかない」と考える藤田に対して「あと2試合もあるよ」と焦りを生むよりもまだチャンスはあると鼓舞した。
そして「大王製紙エリエールレディス」の最終日前夜、夫に言われ携帯電話の電源を落として、眠りについた。周囲から入る情報を遮断したのである。最終日の朝は「今日はパープレーを目指そう。ゴルフの基本はパープレーだから。それで勝てなかったら、まだまだ練習不足だってことだよ、きっと」と声をかけた。1打差2位と追いかける立場にもかかわらず、だ。夫の言葉を聞いた藤田は「けっこう気楽だった」と最終日はボギーなしの「67」をマークして逆転に成功した。
100人以上が出場する大会で優勝者は一人しかいない。勝つことの難しさは十分理解している。しかし逆の見方をすればルーキーや若手が初優勝を遂げることも多く、みんなのレベルが上がってきて誰が勝ってもおかしくない。試合に出ている以上は優勝のチャンスはある、いつ勝ってもおかしくないとも二人で話していた。長年サポートしてくれる夫について藤田は、「常に前向きで、いいと思うものはやってみようと支えてくれました。優勝争いしたときは、私の心理状態を考えて言葉のかけ方も考えてくれていました」。やってダメなら次の手段。夫の細かなサポート力は、計り知れない。
■「今は何を言いたいかが分かる」結婚歴11年の信頼感
男子の「全英オープン」でおなじみのミュアフィールドビレッジが舞台。人生初の海外メジャーでは「80」、「81」で142位タイと最下位で予選落ちに終わった。「心の肋骨が6本折れました(笑)」と、好調で乗り込んだがリンクスの洗礼を浴びて打ちのめされた。80を切れずに背中を丸める藤田と見ると「練習不足なんだよ、きっと。またリベンジしにくればいいじゃん」といって奮起させ、シーズン後半も高いモチベーションを保たせた。
また22年シーズンは2位に3回入り、中盤以降も優勝を狙える試合が続いた。「今年中に優勝したい」という気持ちは大きくなる。終盤戦の「伊藤園レディス」を41位タイで終えると、「あと2試合しかない」と考える藤田に対して「あと2試合もあるよ」と焦りを生むよりもまだチャンスはあると鼓舞した。
そして「大王製紙エリエールレディス」の最終日前夜、夫に言われ携帯電話の電源を落として、眠りについた。周囲から入る情報を遮断したのである。最終日の朝は「今日はパープレーを目指そう。ゴルフの基本はパープレーだから。それで勝てなかったら、まだまだ練習不足だってことだよ、きっと」と声をかけた。1打差2位と追いかける立場にもかかわらず、だ。夫の言葉を聞いた藤田は「けっこう気楽だった」と最終日はボギーなしの「67」をマークして逆転に成功した。
100人以上が出場する大会で優勝者は一人しかいない。勝つことの難しさは十分理解している。しかし逆の見方をすればルーキーや若手が初優勝を遂げることも多く、みんなのレベルが上がってきて誰が勝ってもおかしくない。試合に出ている以上は優勝のチャンスはある、いつ勝ってもおかしくないとも二人で話していた。長年サポートしてくれる夫について藤田は、「常に前向きで、いいと思うものはやってみようと支えてくれました。優勝争いしたときは、私の心理状態を考えて言葉のかけ方も考えてくれていました」。やってダメなら次の手段。夫の細かなサポート力は、計り知れない。
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