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内川聖一×福田真未 異業種スポーツ対談

新型コロナウイルス感染拡大により、開幕が大幅に遅れたプロ野球と国内女子ツアーだがようやくそれぞれ開幕が決定した。そんななか、2020年1月に合同で自主トレを行ったという福岡ソフトバンクホークスの内川聖一と福田真未のリモート対談が実現! お互いの印象から、スイング作り、調子が悪くなったときの脱出法までとことん語り合ってもらった。※2020年6月掲載

配信日時:2020年10月23日 15時00分

チャンスでの心境は?

福田:なるほど。内川さんの話で印象だったのが、2017年の日本シリーズ第6戦の試合で勝って優勝できた時のことです。

※編集部注:福岡ソフトバンクホークス3勝、横浜DeNAベイスターズ2勝と勝てば日本一という状況で迎えた日本シリーズ第6戦。1点ビハインドで迎えた9回裏に内川のホームランで同点に。延長11回に1点を挙げて、ホークスが日本一に輝いた。

内川:基本的に僕って弱いと思っている。決してチャンスでわくわくして打席に入ったこともないし、どちらかというと「ここで打たなかったら相手に流れがいくな…」とか「打たなかったら、また打たなかった、と思われるんだろうな…」とか、どちらかというとマイナス思考のほうが強い人間。だからこそ、いろんなところからプラスになるものを探したりだとか、いろんなことをやってみたいという方向に考え方が向いているかもしれない。

どちらかというと、「チャンス、嫌だな。怖いな」とか「打たなかったら嫌だな」とか思う気持ちに嘘をつかないことが大事だと思う。そこに嘘をついて、それを隠して、「よっしゃ! いこう!」というのを無理矢理覆してしまうようなことはしたくないので、むしろ嫌だ、打席入りたくないなって正直に思いながら打席に立っている。その瞬間瞬間のその自分の感情、感じることが一番大事だと思っているので、その感情に打ち勝って打てた時というのはやっぱりうれしいし、ホッとする。その繰り返しかな。福田プロは優勝争いしているときはどうだった?

福田:私は1勝目と2勝目で勝ち方が全然違っていて。さっき言ったように初優勝の時は緊張の連続だったのですが、2勝目のときは本当に自分に自信を持ってやれました。もちろん緊張する場面もたくさんあったんですけど、なんか私は逆に“自信家”になっちゃってラウンドする! みたいな感じで。「もう、無敵!」みたいな感じでした(笑)。最後まで「自分はできる」という気持ちで回っているので、緊張はあまりしなかったです。でも初優勝は本当に緊張しちゃって、もう怖かったんです。開き直ってやるしかない! という感じでも緊張を止められなかったです。全然違いますね。

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