三ヶ島:野球は試合中にボールが当たったりしないんですか?
三浦:当たる当たる!
三ヶ島:すごいスピードじゃないですか。骨が折れたりしないんですか?
三浦:折れるよ。ピッチャーライナーとなれば160km/h、170km/hくらいで飛んでくるから反応できなくなるよ。だからピッチャーはボールを投げたら、すぐにしっかり守らないとだめ。バッターに一番近いところにいるからね。練習だと当たるよ。足とかおなかとか。痛いけどやってるうちに慣れる…、いや、慣れないかな。バッターも大変だと思うよ。デッドボールも内出血がひどいし…。
三ヶ島:失礼な話かもしれませんが、テレビでプロ野球を見てると、たまに「なんでピッチャーはデッドボールになるようなボールを投げてしまうんだろう」って思っちゃうときがあるのですが…。
三浦:行ってしまうんだよ…(笑)。もちろん、そこに投げようと思って投げてるわけじゃない。ゴルフも一緒でしょ?行っちゃダメなところにかぎって行っちゃうんだよね。練習ではちゃんと思ったところに投げられるんだよ。ゴルフも一緒じゃないかな?ブルペンではだいたい投げられるけど、試合になると緊張もあるし、「打たれたくない」や「抑えないと」という気持ちが出ると、手元がくるったり、気持ちが出すぎてコントロールミスをしたりするかな。もし練習通り投げられるならもっと勝てたと思うしね。結局、試合でどれだけパフォーマンスを発揮できるかじゃないかな。ゴルフもそうじゃない?練習だと打ちたいところに打てるけど、問われるのは試合で打てるかどうかでしょ?
三ヶ島:なかなか打てないですね。練習を試合につなげられないほうが多いです。
三浦:そこが難しいところだね。スポーツが技術だけじゃなくて、メンタルも大事というのはそういうところだと思う。練習通り打てればスコアも絶対いいはず。技術はもちろんプロだからあるはずなんだけど、それを試合、結果につなげるのがね。でも、そこをクリアすればまた違う世界が見えてくると思う。
三ヶ島:違う世界ですか。
三浦:僕も入団したてのころは「一軍ってすごいなぁ」って思っていたもんね。「こんなところで自分はできるのかな」って。でも、そこをクリアすればまた違う目標が出てくる。乗り越えてしまえば意外と「この壁って大したことなかったな」って思ってくるもの。ぶつかったときはかなり大きい壁に感じると思うけどね。上ってしまえばね。あれ、こんなもんだったんだって思っていたら、またすごい壁が出てくる。それの繰り返しだと思うよ。そしたらプロ生活を25年もやっていた(笑)
三ヶ島:気がついたら25年ですか!私も気がついたらゴルフを始めて10年です。プロになって気づいたら3年目ですし。
三浦:「あと何年やろう」というよりも、「今年どうやって成績を残すか、賞金を稼ぐか」。シーズン終わったら「できたかな、来年どうしようか」って思って。その階段を上って、その階をどう戦うかが大事だと思う。2018年を目標持って戦ったら、次に2019年の階段を上ってまた目標を立てて戦う。そうして振り返ってみたら「俺こんなに階段上ってきたんだ」っていうもんだよ。僕もプロに入ったときは「40歳をこえるまで現役でやろう」なんて思わなかったもん。そこが目標ではなかった。
三ヶ島:一つずつ目標達成していくんですね。じゃあプロに入ってすぐのころって何が目標だったんですか?
三浦:プロに入ったばかりのときは一軍でやりたい。一軍で稼ぎたい。年棒上げたい。自分のことしか考えてなかったよ(笑)。
第二回は連戦の続くプロだからこその息抜き、遊びの部分について語ってもらいます!
三浦大輔(みうら・だいすけ)/1973年12月25日生まれ、奈良県出身。1991年にドラフト6位で横浜大洋ホエールズ入団後、横浜ベイスターズ、横浜DeNAベイスターズと一貫して横浜でプレー。抜群の制球力を武器に通算172勝。2005年には最優秀防御率のタイトルを獲得した。リーゼントの髪型がトレードマークで、愛称は「ハマの番長」
三ヶ島かな(みかしま・かな)/1996年7月13日生まれ、福岡県出身。2015年、ファイナルQTで5位に入り、単年登録者として2016年シーズンからレギュラーツアーに参戦。2017年シーズン「アース・モンダミンカップ」で2位に入るなど賞金ランキング41位に入り初シードを獲得。2018年、初優勝が期待される若手の一人
三浦:当たる当たる!
三ヶ島:すごいスピードじゃないですか。骨が折れたりしないんですか?
三浦:折れるよ。ピッチャーライナーとなれば160km/h、170km/hくらいで飛んでくるから反応できなくなるよ。だからピッチャーはボールを投げたら、すぐにしっかり守らないとだめ。バッターに一番近いところにいるからね。練習だと当たるよ。足とかおなかとか。痛いけどやってるうちに慣れる…、いや、慣れないかな。バッターも大変だと思うよ。デッドボールも内出血がひどいし…。
三ヶ島:失礼な話かもしれませんが、テレビでプロ野球を見てると、たまに「なんでピッチャーはデッドボールになるようなボールを投げてしまうんだろう」って思っちゃうときがあるのですが…。
三浦:行ってしまうんだよ…(笑)。もちろん、そこに投げようと思って投げてるわけじゃない。ゴルフも一緒でしょ?行っちゃダメなところにかぎって行っちゃうんだよね。練習ではちゃんと思ったところに投げられるんだよ。ゴルフも一緒じゃないかな?ブルペンではだいたい投げられるけど、試合になると緊張もあるし、「打たれたくない」や「抑えないと」という気持ちが出ると、手元がくるったり、気持ちが出すぎてコントロールミスをしたりするかな。もし練習通り投げられるならもっと勝てたと思うしね。結局、試合でどれだけパフォーマンスを発揮できるかじゃないかな。ゴルフもそうじゃない?練習だと打ちたいところに打てるけど、問われるのは試合で打てるかどうかでしょ?
三ヶ島:なかなか打てないですね。練習を試合につなげられないほうが多いです。
三浦:そこが難しいところだね。スポーツが技術だけじゃなくて、メンタルも大事というのはそういうところだと思う。練習通り打てればスコアも絶対いいはず。技術はもちろんプロだからあるはずなんだけど、それを試合、結果につなげるのがね。でも、そこをクリアすればまた違う世界が見えてくると思う。
三ヶ島:違う世界ですか。
三浦:僕も入団したてのころは「一軍ってすごいなぁ」って思っていたもんね。「こんなところで自分はできるのかな」って。でも、そこをクリアすればまた違う目標が出てくる。乗り越えてしまえば意外と「この壁って大したことなかったな」って思ってくるもの。ぶつかったときはかなり大きい壁に感じると思うけどね。上ってしまえばね。あれ、こんなもんだったんだって思っていたら、またすごい壁が出てくる。それの繰り返しだと思うよ。そしたらプロ生活を25年もやっていた(笑)
三ヶ島:気がついたら25年ですか!私も気がついたらゴルフを始めて10年です。プロになって気づいたら3年目ですし。
三浦:「あと何年やろう」というよりも、「今年どうやって成績を残すか、賞金を稼ぐか」。シーズン終わったら「できたかな、来年どうしようか」って思って。その階段を上って、その階をどう戦うかが大事だと思う。2018年を目標持って戦ったら、次に2019年の階段を上ってまた目標を立てて戦う。そうして振り返ってみたら「俺こんなに階段上ってきたんだ」っていうもんだよ。僕もプロに入ったときは「40歳をこえるまで現役でやろう」なんて思わなかったもん。そこが目標ではなかった。
三ヶ島:一つずつ目標達成していくんですね。じゃあプロに入ってすぐのころって何が目標だったんですか?
三浦:プロに入ったばかりのときは一軍でやりたい。一軍で稼ぎたい。年棒上げたい。自分のことしか考えてなかったよ(笑)。
第二回は連戦の続くプロだからこその息抜き、遊びの部分について語ってもらいます!
三浦大輔(みうら・だいすけ)/1973年12月25日生まれ、奈良県出身。1991年にドラフト6位で横浜大洋ホエールズ入団後、横浜ベイスターズ、横浜DeNAベイスターズと一貫して横浜でプレー。抜群の制球力を武器に通算172勝。2005年には最優秀防御率のタイトルを獲得した。リーゼントの髪型がトレードマークで、愛称は「ハマの番長」
三ヶ島かな(みかしま・かな)/1996年7月13日生まれ、福岡県出身。2015年、ファイナルQTで5位に入り、単年登録者として2016年シーズンからレギュラーツアーに参戦。2017年シーズン「アース・モンダミンカップ」で2位に入るなど賞金ランキング41位に入り初シードを獲得。2018年、初優勝が期待される若手の一人