＜スターツシニアゴルフトーナメント　初日◇17日◇スターツ笠間ゴルフ倶楽部（茨城県）◇6932ヤード・パー72＞

藤田寛之は2年前の20年にシニアデビューを果たしたが、レギュラーツアーを主戦場に戦っていたため、20年はシニア3試合、21年は1試合しか出場していない。43歳でレギュラーツアーの賞金王に輝いてから10年。きのう53歳の誕生日を迎え、今季初めてシニアツアーに出場する。

藤田寛之がユーティリティでアプローチ　どんなとき使う？【写真】

レギュラーツアーのピリピリとした勝負の世界にこだわってきた男が、今回は「シニアは居心地がいい」とまで感じるようになった。それには23季連続で守ってきた賞金シードを、昨シーズン失ったことも関係している。

「賞金シードを持っている間は、自分が勝ち獲ったシード権というプライドがあって、レギュラーが主戦場で100％だった。生涯獲得（賞金による出場権）は純粋な賞金シードのカテゴリーとは違うので、レギュラーに対しての思いが70％とか60％になる」と藤田は話す。

昨年までは、レギュラーツアーの試合がなく、シニアに出られるときでも、「トレーニングしたり、打ち込みしたり」とシニアには出ず、レギュラーで生き残るために時間を使ってきた。それが今年は、「重なっていないところに関しては試合優先で出させてもらう」とシニアの試合数を増やす意向だ。