道具の進化もあって、最新ドライバーを完全に使いこなす若手と回れば、藤田は30〜50ヤード離されてしまう。2打目は遠い人から打つので、セカンドオナーが藤田の指定席。しかし、初日はともに51歳の細川和彦と丸山大輔とのラウンドで、藤田が最初にセカンドショットを打つ機会はほぼなかった。細川からは「飛ぶ飛ぶ」と驚かれたくらいなのだ。
しかし、プロでも飛ぶ選手と回るとリキんだりするものなのか。芹澤は「関係あるでしょう」。藤田は「力が入るのでトップがズレたりして、インパクトで開きやすくなる」とそれを認める。
その藤田の言葉を聞いた芹澤は、「トップで間ができている。いいときはスイングが“なめる”んですよ。なめている感じというのは力感がない状態。何となくスイングに余裕がある。一回リキんでダウンスイングが早くなると、フェースが戻らず開いちゃう。それがいまは余裕ができているからね」と話す。自分の飛距離にアドバンテージがある環境なら、スイングにも心にも余裕が生まれ、タイミングはズレにくいというわけだ。
ショットに苦しんでいた藤田は使う道具にも工夫を重ねてきた。「われわれの世代は、自分たちの意思で球を曲げたり、コントロールしたいんですけど、道具がオートマ化して、逆に難しいんですよ」と、メーカーに頼んで重心距離が短いドライバーを作った。ヤマハの『RMX VD』は本来、ヘッドの後ろに可変ウェイトがついているが、藤田が使うプロトタイプは、ウェイトもそのレールも存在しない。操作性を高めるために重心距離が短い設計になっている。
2年前の藤田のシニアデビュー戦、「マルハンカップ 太平洋クラブシニア」では、初日に「65」の単独首位で飛び出しながら、2日目の最終日は「72」と伸ばせず3位タイに終わった。初日に同組で回った芹澤も「楽勝だと思ったら負けた」と落胆。「初日が芹澤さんと手嶋(多一)さんで気楽だったんですけど、2日目はけっこう真剣モードの組だったんです」と藤田がいうと、芹澤は「そりゃそうだろ。最終日最終組なんだから」と突っ込む。
きょうの2日目は最終組で、首位に並ぶデービッド・スメイル(ニュージーランド)とタワン・ウィラチャン(タイ)と回る。デビュー戦は2日間大会、今回は3日間大会と違いはあるものの、“真剣モード”の組でさらにスコアを伸ばせるか、藤田のプレーに注目したい。
しかし、プロでも飛ぶ選手と回るとリキんだりするものなのか。芹澤は「関係あるでしょう」。藤田は「力が入るのでトップがズレたりして、インパクトで開きやすくなる」とそれを認める。
その藤田の言葉を聞いた芹澤は、「トップで間ができている。いいときはスイングが“なめる”んですよ。なめている感じというのは力感がない状態。何となくスイングに余裕がある。一回リキんでダウンスイングが早くなると、フェースが戻らず開いちゃう。それがいまは余裕ができているからね」と話す。自分の飛距離にアドバンテージがある環境なら、スイングにも心にも余裕が生まれ、タイミングはズレにくいというわけだ。
ショットに苦しんでいた藤田は使う道具にも工夫を重ねてきた。「われわれの世代は、自分たちの意思で球を曲げたり、コントロールしたいんですけど、道具がオートマ化して、逆に難しいんですよ」と、メーカーに頼んで重心距離が短いドライバーを作った。ヤマハの『RMX VD』は本来、ヘッドの後ろに可変ウェイトがついているが、藤田が使うプロトタイプは、ウェイトもそのレールも存在しない。操作性を高めるために重心距離が短い設計になっている。
2年前の藤田のシニアデビュー戦、「マルハンカップ 太平洋クラブシニア」では、初日に「65」の単独首位で飛び出しながら、2日目の最終日は「72」と伸ばせず3位タイに終わった。初日に同組で回った芹澤も「楽勝だと思ったら負けた」と落胆。「初日が芹澤さんと手嶋(多一)さんで気楽だったんですけど、2日目はけっこう真剣モードの組だったんです」と藤田がいうと、芹澤は「そりゃそうだろ。最終日最終組なんだから」と突っ込む。
きょうの2日目は最終組で、首位に並ぶデービッド・スメイル(ニュージーランド)とタワン・ウィラチャン(タイ)と回る。デビュー戦は2日間大会、今回は3日間大会と違いはあるものの、“真剣モード”の組でさらにスコアを伸ばせるか、藤田のプレーに注目したい。