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どん底からはい上がり エリート・比嘉真美子の強さの秘密は“感謝”と“粘り”【記者の目】

どん底からはい上がり エリート・比嘉真美子の強さの秘密は“感謝”と“粘り”【記者の目】

所属 ALBA Net編集部
高桑 均 / Hitoshi Takakuwa

配信日時:2019年6月2日 13時49分

当時の言葉を見返してみた。「今の私が本当の私。これを受け止めることから始める」。過去の栄光を捨てきれないアスリートもいる中、比嘉は違った。「こういう状態になって、今までどれだけの人に支えてもらっていたのかがわかった。こんな風になっても私を支えてくださる人がたくさんいるので、必ず戻りたい。ひとりでここまで来たわけではない」。不調から脱することができない選手に聞くのは酷な質問を浴びせかけても、丁寧に答えてくれたのを覚えている。

その年はシード落ち。QTに臨んだが、絶不調のドライバーを抜いて戦った。翌年の出場権を獲得するのが至上命題。これをなんとかクリアするも、やはり調子が上がらない16年シーズンがやってきた。9月までに25試合中15試合で予選落ち。シード復帰など遠い状況から一気に、復活ののろしをあげたのが夏も終わりかけた頃だった。

9月中旬に4位タイに入ると、2度の予選落ちを挟んで再び4位。そしてその後も成績が出始め自身最終戦で2位。シード復帰を一気に決めた。17年は8月に復活優勝。昨年も1勝を挙げてキャリアハイの約1億1000万円を稼ぎ、確実にカムバックを果たし、ここにきて「全米女子オープン」での優勝争い。予選落ちが17試合続いたあのときの比嘉の姿はもう、どこにもない。

16年9月に復活を予感させた4位のあとでも、「まだまだです。本当に復活といえる日が来たらそういいます」と話していた。3シーズンつづけての勝利に、昨年の「全英リコー女子オープン」での4位タイ、そして本大会と、そろそろ本格復帰とみてよさそうだ。

「目の前の一打に集中するだけです」と決して大きな目標を口にしない。もがき苦しみ、周囲への感謝を忘れずに地道に努力し、粘りで再びはい上がってきたからこそ、一打の重みが痛いほどわかる。かつてエリートと呼ばれた知られざる苦労人。完全復活の集大成が、この全米であることを願ってやまない。(文・高桑均)

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