渋野の一本気で筋の通った性格は多く報道されている通り。そんな性格も初海外という状況でもホームを作った。「あの笑顔はもちろん、どんなときでも挨拶が素晴らしい。そして真っ向勝負できる度胸とフェアプレー精神。それらはすごく人を引きつける。だからギャラリーは日に日に増えていきましたし、英語が話せなくとも同組の選手も渋野さんのプレーを見守り、時には応援までしてくれた。そういった彼女の魅力が“やりやすい”環境を作ったと思います」と辻村氏は見ている。
■ミスがミスにならない 渋野日向子の低い位置でのグラブさばき
だからといってそんな性格と環境だけでは、最高峰の戦いを制することはできない。攻めていける勝負度胸を裏付ける技術が必要だ。4日のうち、2日がパーオン18回中17回とアイアンショットが特にさえた。「この数字も驚異的。コースが簡単に見えた」と辻村氏もあらためて驚く。
「渋野さんの球は本当にねじれない。ドライバーはドローですが、アイアンはフェード、ストレート、ドローと打ち分けます。でもフェードでこすれすぎたり、ドローで曲がりすぎたりということがない。どれも薄く曲がっていく。曲がり幅の計算が立つからグリーンを攻めていきやすい」(辻村氏)
渋野の最大の特徴といえばアドレス。渋野は腕を伸ばした時にヒジが極端に外側に曲がっている。細身で若い女性に多いこの腕をグッと下ろしたハンドダウンの構えが特徴的だ。今大会期間中も海外メディアから「わざとやっているのか?」、「あのほうがゴルフに向いているのだろうか」といった声も聞かれた。
「渋野さんはヒジが外側に出ているので、腕を伸ばしたハンドダウンで構えますが、背中が一切丸まっていません。姿勢がいい。だから重心の低い構えになります。姿勢の悪いハンドダウンの構えでは重心が低くなりません。背中が丸まっていないから最後まで重心を低く保てているんです」(辻村氏)
この重心を最後まで低く保つのが、安定感のあるショットへのポイントだ。「渋野さんはダウンスイングで下ろしてきてから、振り切る最後の最後まで、ヒザの位置も、手元も、顔も全く上がらない。低い位置でインパクトゾーンをつくることができている。今回キャディを務めた青木翔コーチが頭を押さえてスイングして、顔を上げないような練習に取り組んでいるのもよく見ます」。それだけ体が起き上がらないことを意識しているということに他ならない。
■ミスがミスにならない 渋野日向子の低い位置でのグラブさばき
だからといってそんな性格と環境だけでは、最高峰の戦いを制することはできない。攻めていける勝負度胸を裏付ける技術が必要だ。4日のうち、2日がパーオン18回中17回とアイアンショットが特にさえた。「この数字も驚異的。コースが簡単に見えた」と辻村氏もあらためて驚く。
「渋野さんの球は本当にねじれない。ドライバーはドローですが、アイアンはフェード、ストレート、ドローと打ち分けます。でもフェードでこすれすぎたり、ドローで曲がりすぎたりということがない。どれも薄く曲がっていく。曲がり幅の計算が立つからグリーンを攻めていきやすい」(辻村氏)
渋野の最大の特徴といえばアドレス。渋野は腕を伸ばした時にヒジが極端に外側に曲がっている。細身で若い女性に多いこの腕をグッと下ろしたハンドダウンの構えが特徴的だ。今大会期間中も海外メディアから「わざとやっているのか?」、「あのほうがゴルフに向いているのだろうか」といった声も聞かれた。
「渋野さんはヒジが外側に出ているので、腕を伸ばしたハンドダウンで構えますが、背中が一切丸まっていません。姿勢がいい。だから重心の低い構えになります。姿勢の悪いハンドダウンの構えでは重心が低くなりません。背中が丸まっていないから最後まで重心を低く保てているんです」(辻村氏)
この重心を最後まで低く保つのが、安定感のあるショットへのポイントだ。「渋野さんはダウンスイングで下ろしてきてから、振り切る最後の最後まで、ヒザの位置も、手元も、顔も全く上がらない。低い位置でインパクトゾーンをつくることができている。今回キャディを務めた青木翔コーチが頭を押さえてスイングして、顔を上げないような練習に取り組んでいるのもよく見ます」。それだけ体が起き上がらないことを意識しているということに他ならない。