その後も渋野フィーバーは続き、年も変わった20年、新たな伝説を作るべく取り組んでいたなかでのコロナ禍。2月から予定していた海外ツアー出場もすべて白紙となり、6月に開幕した国内ツアーで予選落ち。思わぬ事態で調子が上がらないまま臨んだのが、タイトル防衛がかかる全英だった。
■連覇は私にしかできないと臨むも…リンクスに翻弄
国内1試合を終えたものの試合がなかった渋野は、8月の全英前に、推薦でスコットランド女子オープンに出場。ここで初のリンクスと向き合うが、あっけなく跳ね返され予選落ち。そして迎えたでディフェンディング大会では、歯が立たずに予選2日間でトータル12オーバーの105位。「連覇は私にしかできない」と大会前に話していたが、はじめて経験する強風のなかで力を発揮できずに悔しさいっぱいでスコットランドを後にした。
「名前は残るしクヨクヨしていられない」と誇りを失わずに戦った自分を鼓舞するように全英を振り返った渋野。その後は米国に飛び、長期遠征に入る。4月から9月にズレ込んだ「ANAインスピレーション」出場までに調整を重ねた渋野。3回目の海外メジャー前にはすっかり元気を取り戻した。
迎えた酷暑の中でのANA。最高気温が40度を超える砂漠地帯で、初日は2アンダーの19位と好スタートを切った。ショットもパットもかみ合い渋野らしい明るさが戻った。ところが2日目には3つ落としながらも予選突破。迎えたムービングデーには「67」の爆発で再び上位進出が見えたものの、最終日は後半の「42」が響き「78」と大きく崩れ51位に終わった。
パットに苦しみチャンスを外した前半から流れが悪かった。「前半が30点、40点なら後半はマイナス。3日間のゴルフを台無しにしてしまった」と唇を噛んだ。「ベッドにダイブしたい」と力を出し切っての結果だったが、最後に絞り出した言葉が渋野の無念を物語った。
■連覇は私にしかできないと臨むも…リンクスに翻弄
国内1試合を終えたものの試合がなかった渋野は、8月の全英前に、推薦でスコットランド女子オープンに出場。ここで初のリンクスと向き合うが、あっけなく跳ね返され予選落ち。そして迎えたでディフェンディング大会では、歯が立たずに予選2日間でトータル12オーバーの105位。「連覇は私にしかできない」と大会前に話していたが、はじめて経験する強風のなかで力を発揮できずに悔しさいっぱいでスコットランドを後にした。
「名前は残るしクヨクヨしていられない」と誇りを失わずに戦った自分を鼓舞するように全英を振り返った渋野。その後は米国に飛び、長期遠征に入る。4月から9月にズレ込んだ「ANAインスピレーション」出場までに調整を重ねた渋野。3回目の海外メジャー前にはすっかり元気を取り戻した。
迎えた酷暑の中でのANA。最高気温が40度を超える砂漠地帯で、初日は2アンダーの19位と好スタートを切った。ショットもパットもかみ合い渋野らしい明るさが戻った。ところが2日目には3つ落としながらも予選突破。迎えたムービングデーには「67」の爆発で再び上位進出が見えたものの、最終日は後半の「42」が響き「78」と大きく崩れ51位に終わった。
パットに苦しみチャンスを外した前半から流れが悪かった。「前半が30点、40点なら後半はマイナス。3日間のゴルフを台無しにしてしまった」と唇を噛んだ。「ベッドにダイブしたい」と力を出し切っての結果だったが、最後に絞り出した言葉が渋野の無念を物語った。