稲見の3打目のバンカーショットは、ピンよりもだいぶ手前に落ち、9メートルのパーパットを残した。これは入らずにボギーとして、ホールアウト時点でネリーとは1打差の2位。ネリーが18番をパーでまとめ、金メダルには一打届かなかった。
「ああなっちゃったのは、やむを得ない感じがする。結局最後は、“飛ばないからこうなる”というところに落ち着いてしまった」と奥嶋氏。金と銀を分けたのは、セカンドをアイアンで打てるかどうかの飛距離の差だった。稲見が18番で残り178ヤードのセカンドショットをユーティリティで手前のバンカーに入れたのに対し、ネリーは残り142ヤードのラフから確実にアイアンで2オンさせた。
最終組でネリーと一緒に回っていたアディティ・アショク(インド)は18番でバーディを奪えずにトータル15アンダー止まり。この時点で稲見のメダルは確定。トータル16アンダーで並んだ稲見とリディア・コ(ニュージーランド)による銀メダルをかけたプレーオフに突入した。
■プレーオフの18番は、あえてピンに届かないクラブを選択
プレーオフ1ホール目は「ちょっと不利かなと思った」という18番ホール。稲見のドライバーでのティショットは「さっきよりも10メートル前にいった」。ピンに届かせるためには5番アイアンだったが、風がフォローだったこともあり、グリーンオーバーのリスクを回避して確実にグリーンに乗せられる6番アイアンを選択した。
最初は5番アイアンと6番アイアンを2本持って迷っていた稲見。一度は5番アイアンで構えて、直前で6番アイアンに替えている。相手のリディアのティショットがフェアウェイバンカーのアゴの近くに入り、2打目がレイアップでパーオンできなかったこともクラブ選択に影響した。「リディア・コはボギーになる可能性があるから、パーを獲ればいいと思っていた」と奥嶋氏。稲見は2オン2パットのパーで、3オンして1パットで沈められなかったリディアを下した。3日目と最終日に悔しいボギーを叩いた18番ホールを、最後に2人は笑顔であとにした。
「ああなっちゃったのは、やむを得ない感じがする。結局最後は、“飛ばないからこうなる”というところに落ち着いてしまった」と奥嶋氏。金と銀を分けたのは、セカンドをアイアンで打てるかどうかの飛距離の差だった。稲見が18番で残り178ヤードのセカンドショットをユーティリティで手前のバンカーに入れたのに対し、ネリーは残り142ヤードのラフから確実にアイアンで2オンさせた。
最終組でネリーと一緒に回っていたアディティ・アショク(インド)は18番でバーディを奪えずにトータル15アンダー止まり。この時点で稲見のメダルは確定。トータル16アンダーで並んだ稲見とリディア・コ(ニュージーランド)による銀メダルをかけたプレーオフに突入した。
■プレーオフの18番は、あえてピンに届かないクラブを選択
プレーオフ1ホール目は「ちょっと不利かなと思った」という18番ホール。稲見のドライバーでのティショットは「さっきよりも10メートル前にいった」。ピンに届かせるためには5番アイアンだったが、風がフォローだったこともあり、グリーンオーバーのリスクを回避して確実にグリーンに乗せられる6番アイアンを選択した。
最初は5番アイアンと6番アイアンを2本持って迷っていた稲見。一度は5番アイアンで構えて、直前で6番アイアンに替えている。相手のリディアのティショットがフェアウェイバンカーのアゴの近くに入り、2打目がレイアップでパーオンできなかったこともクラブ選択に影響した。「リディア・コはボギーになる可能性があるから、パーを獲ればいいと思っていた」と奥嶋氏。稲見は2オン2パットのパーで、3オンして1パットで沈められなかったリディアを下した。3日目と最終日に悔しいボギーを叩いた18番ホールを、最後に2人は笑顔であとにした。