＜ヒルトン・グランドバケーションズ トーナメント・オブ・チャンピオンズ　最終日◇23日◇レイク・ノナG＆CC（米フロリダ州）◇6617ヤード・パー72＞

寒さのなかの戦いもダニエル・カン（米国）のプレーには熱気が漂っていた。9番でバーディを奪うと、1打差のガビー・ロペス（メキシコ）を追いかけるサンデーバックナインに突入した。

かつて日本で撮影したダニエル・カンのドライバースイング【連続写真】

11番、そして13番でバーディを奪うとついにガビーを捉る。さらにこの13番からは3連続バーディ。カンは右手の拳を力強く握り、何度もガッツポーズを繰り返した。最終的には2位に3打差をつけての圧勝で開幕戦を飾ったが、実はこの日コースに多くの日本人ファンが応援に駆けつけていた。

開催コースのレイク・ノナG＆CCはフロリダ州オーランドにある。当地はディズニー・ワールドやユニバーサル・スタジオという人気アトラクションがある観光地とあって、あるいは地元に住む日本人もコースを訪れていたのかもしれない。日本のエース、畑岡奈紗、笹生優花に声援を送りつつ、このカンの熱いプレーにも喝采を送ったのだろう。

カンは昨年8月、米国代表として東京五輪に出場（20位）。霞ヶ関CCでのプレーは無観客だったが、それでも多くの日本人にとっては親しみのある選手なのだろう。