優勝直後の会見では「たくさんの日本人のファンが来てくれて、とても感謝している。去年の東京五輪は（無観客で）残念ながらゴルフ観戦ができなかったけれど、今年は秋のTOTOクラシックでぜひ、日本のファンに会えることを祈っているわ」というメッセージも送った。

勝ち気なプレーをすることで知られるカンだが、2020年の平均最少スコアのベアトロフィーを受賞した実力者なのもいうまでもない。「今、私のメンタルゲームはとてもいい。昨日も、そしてきょうも一日中とても良いメンタルでプレーができた。いくつかパットをミスしたけれど、一度も引きずらなかった。できるだけたくさんのバーディをとることだけを考えた。この寒さのなかで4アンダー、昨日も3アンダー。寒さのなかでは最高のプレー、自分をともて誇りに思う」。こう言って29歳はツアー通算6勝目に大きく胸を張った。（文・武川玲子＝米国在住）