■KPMG全米女子プロ選手権(サハリーCC)
続いて、「KPMG全米女子プロ」が6月19日から行われる。昨年はサハリーCC(ワシントン州)を舞台に行われ、エイミー・ヤン(韓国)が、米ツアー参戦17年目にしてメジャー制覇を成し遂げた。日本勢では、山下美夢有が躍進。最終日最終組に入って優勝争いを演じ、トータル4アンダー・2位タイに入った。この結果、「パリ五輪」の日本代表入りを確実なものにした。
今年はフィールズランチ・イースト(テキサス州)が舞台。23年には「キッチンエイド 全米プロシニア」が行われ、宮本勝昌が10位に食い込んだ。
■アムンディ・エビアン選手権(エビアンリゾートGC)
そして、7月10日からメジャー第4戦となる「アムンディ・エビアン選手権」が行われる。昨年は古江彩佳が日本勢4人目となるメジャー初制覇を達成。フランスの地で君が代が響き渡った。
コースはエビアンリゾートGC。スイスの国境沿いにあり、レマン湖を見下ろすアルプスの山々に囲まれた美しい景色が魅力のリゾートコースだ。丘陵地で地面は湖に向かって傾斜しており、ほとんどのホールが湖岸と平行に並んでいる。そのため各ホールでは左足上がり、左足下がりといった傾斜地からのショットが増えるのも特徴。
過去には宮里藍が2009年と11年に勝利を挙げているが、いずれも14年のメジャー昇格前。例年、優勝スコアは2桁アンダーで、2016年にはチョン・インジ(韓国)が21アンダーをマークしている。
■AIG女子オープン(ロイヤル・ポースコールGC)
メジャー最終戦は7月31日から行われる「AIG女子オープン」(全英)だ。01年にメジャー昇格してから25年の節目を迎える同大会の舞台は、ウェールズのロイヤル・ポースコールGC。毎年開催コースは持ち回りで変わるが、初のウェールズでの開催となる。
23年には同コースで「全英シニアオープン」が開催されたが、決勝ラウンドでは台風クラスの強風が吹き、往年の名選手たちに牙を剥いた。週末にアンダーパーをマークした選手は0人。欧州ツアー通算31勝、海外シニアメジャー通算3勝を誇るコリン・モンゴメリー(スコットランド)は、最終日に『88』という惨憺(さんたん)たる結果に終わった。大会を制したアレックス・チェイカ(ドイツ)も「最後の2日間は本当に残酷だった。終わって本当にうれしい」と話したほど。
昨年は聖地セントアンドリュース・オールドCで行われ、パリ五輪金メダリストのリディア・コ(ニュージーランド)がトータル7アンダーで優勝を果たした。日本勢は過去最多となる19人が出場。9人が決勝に進出し、西郷真央と岩井明愛がトータル2アンダーの7位タイと健闘した。