初日は塩見が7バーディで、山下が5バーディ。2人が奪ったバーディは合わせて12個で、かぶったホールはなんと1つだけ。11アンダーの好スコアにつながった。そして2日目は3ホール目までお互いパーが続いたが、4番ホールで山下の11メートルのバーディパットが入ってから一気に流れをつかみ、山下は7バーディ・2イーグルと大爆発。塩見も5バーディを稼いだ。バーディホールは3つかぶったものの、連日の「61」というスコアにつなげた。

山下は今年、「KKT杯バンテリンレディスオープン」に優勝して一気にトップ選手への階段を駆け上がった。予選落ちも今年は1度しかない。対する塩見は今年に入ってツアー10試合に出場して、予選落ちが7試合と不調が続いていた。復調のきっかけはなんだったのか？

「僕は1カ月前まですごく悪かったんですけど、ドライバーを「SIM2 MAX」から「SIM2 MAX-D」に替えてからすごく良くなりました。（持ち球の）フェードがずっとつかまらずにペラっていたんですけど、（この2日は）1回もなかった。つかまったフェードか、ちょっとドローが打てていた。この2日間プレーしていて楽しかったです」。横では山下が本当の妹のように「うんうん」と笑顔でうなずく。

ちなみに2人がきょう着ていた、ウェアの下が水色でかぶったのは「たまたま合っちゃった」と塩見。山下は「私もスタート前に思ったんです。似てるなーって」とうれしそうに話す。2日間プレーしただけで、昔から知っているゴルフ友達のような感じ。上達して良いスコアを出すだけではない、ゴルフの魅力を感じた試合だった。