「これまで20数年、ジュニアを教えてきましたが、いろいろなハプニングを見たことがあるし、大変なこともありました。特に子どもは、次に何をするかわかりません。クラブがぶつかると危ない、ボールが当たると危ない、高いところから落ちると危ない。オーストラリアの練習場は打席が広いですが、それでも私はこういうバリケードを設けるし、“約束事”を説明しながらレッスンしてきました。ジュニアの体験レッスンに来たり、レッスンを始めたばかりの子どもは、ボールを打つのをストップさせて何回か説明すると、次第に慣れてきます」
子どもは思いつきで行動しやすいし、注意をしても遊びに熱中すると周りが見えなくなってしまう。だからこそ、打席の周りに並べるマーカーコーンはオレンジや黄緑などビビッドで目立つ色にすれば、ジュニアはそのつど“約束事”を思い出しやすい。
子どもがゴルフをしたいと思うこと、ゴルフをやらせてあげる環境があることは、とても喜ばしい。しかし不慮の事故が起きてしまったら、被害者とその家族だけでなく、加害者側もキズを負うことになる。悲しい事故を防ぐために“約束事”を守るように説明すること、“しつらえ”をコーディネートすることは、日本のジュニアレッスンの現場でも不可欠だ。子どもに球を打つ楽しさや上達する喜びを感じてもらうには、周りの大人たちが「安全」を確保することから始めなければならない。(取材・文/新井田聡)
子どもは思いつきで行動しやすいし、注意をしても遊びに熱中すると周りが見えなくなってしまう。だからこそ、打席の周りに並べるマーカーコーンはオレンジや黄緑などビビッドで目立つ色にすれば、ジュニアはそのつど“約束事”を思い出しやすい。
子どもがゴルフをしたいと思うこと、ゴルフをやらせてあげる環境があることは、とても喜ばしい。しかし不慮の事故が起きてしまったら、被害者とその家族だけでなく、加害者側もキズを負うことになる。悲しい事故を防ぐために“約束事”を守るように説明すること、“しつらえ”をコーディネートすることは、日本のジュニアレッスンの現場でも不可欠だ。子どもに球を打つ楽しさや上達する喜びを感じてもらうには、周りの大人たちが「安全」を確保することから始めなければならない。(取材・文/新井田聡)