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心臓の動きが半分に落ちても『ふくらはぎ』を鍛えていれば助かる?【心筋梗塞からのフルスイング】

心臓の動きが半分に落ちても『ふくらはぎ』を鍛えていれば助かる?【心筋梗塞からのフルスイング】

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2022年4月12日 14時00分

先の、山崎の「ふくらはぎの筋肉が強かったから死なずに済んだ」との言葉は現実として有り得ることなのか、濱田医師から説明してもらおう。

「確かに(心筋の動きが落ちた人で手術中に)他の臓器で何とか持つ場合はあります。逆に言えば、山崎さんと同じ程度の心筋の動きになってしまい、他の臓器の動きが悪い人は、助からないことも多いです。山崎さんの場合は幸い、心臓以外の臓器に関しては正常に近い状態であったことと、そして日々のトレーニングで筋力もしっかりしていたことで、助かったとも言えるでしょう。たとえ血液検査が正常であっても、明らかに弱々しい方と、普通に歩ける方では、手術をする上でのリスクは全然違うんですよ。山崎さんの場合は、筋力などもしっかりしていたというのは手術や術後の管理に耐えられた一つのポイントではあったと思います」(濱田医師)。

壊死した心筋細胞は再生しないので、山崎は今後も心筋梗塞発症前の半分の動きの心臓で生活をし、ドラコンプロとしてやっていくことにはるわけだが、これはハンディキャップにならないのだろうか。再び濱田医師に聞く。

「基本的に、心臓と肺と筋肉、この循環によって運動能力は決まると言われています。山崎さんの場合は心臓の動きは落ちたけれど、肺や筋肉、血管の内皮機能(血管の広がる力)といった他の要素で心臓を補助することで、山崎さんの中では最大限出せるパフォーマンス能力は落ちたかもしれないけれど、ある程度の運動能力を維持することができているのです。あとは、常に心臓に負担をかけ続けるようなスポーツだったら難しかったと思いますが、(ドラコンのような力の発揮が)瞬間的な競技だったので復帰ができたのかなと思います」(濱田医師)

山崎本人が言うように、『筋肉』が命を救った一つのファクターであったことは間違いなかった。「ふくらはぎ(筋肉)を鍛えていなかったら死んでいたかもしれない」は決して大げさではなかったのだ。

ゴルフに筋トレは必要か否かの議論はよく交わされる。以前は過度の筋トレで太くした筋肉はスムーズな体の動きを阻害するとされたが、タイガー・ウッズ(米国)の全盛期を経てプロたちの意識は変わり、今は多くのプロが筋トレの必要性を感じている。理由は飛距離に絡めてのものが多いが、一年間のコンディショニングや健康のために取り入れるケースも少なからずあるだろう。しかし、将来、山崎泰宏のようにもしものときに死なないために筋トレをしているという人は、果たしているだろうか。

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