気持ちがはっきりとした形になったのは、昨年12月に一般男性と結婚してからのことだ。「子供(を持つこと)を真剣に考えたんです。いつできてもいいなと思ったら、具体的に生まれた後どうする?とか。私が置かれている環境としては、母が面倒見てくれると言ってくれていますけれど熊本にいる。子育てしながらツアーを転戦することは可能かな、とか。1〜2年はいいかもしれないけど、その後は?という風に。子供ができたらツアーに出られなくなっちゃうの?とか考えて。そうすると、子供を望むなら、そんなに長い間このツアーでは戦えないのかなって。私のゴルフ人生のタイムリミットが近いのかなって」と、気持ちが揺れたことを打ち明ける。
男性も子育てをするという当たり前のことがようやく広がりつつある日本だが、依然として母親の負担は大きい。ましてや出産だけは女性にしかできないのは言うまでもない。子供を望む働く女性の誰もがワークライフバランスに悩むのと同じように、いや、体が資本で“自分優先”で生活することでパフォーマンスを高めているアスリートは、それ以上に多くの選択を迫られる。
■子育てをしていても出られる試合を作りたい
34歳の有村はそれを具体的に思い描いたことで、解決策のひとつになる大会を具体化させた。「1日だけのイベントや9ホールのものなら、子育て中でも(出場への)ハードルが下がる。そういう意味では魅力的かなと思いました。とにかく出られる試合をつくって、みんなの選択肢を増やせれば。ツアーも様々なことをやってくれているのはわかっています。でも、大きな組織だからこそ難しいということもありますから」。自らスポンサーを探し、開催にこぎつけた。
自らのマネジメント事務所が大会の運営に携わる中、有村自身も要所、要所でスタッフや出場選手たちにも指示を出すシーンが見受けられた。大会を大切にし、これからを見据えていることがよく伝わってくる場面だった。
主催のLADY GO は「女子ゴルフをうまくアピールしたいな、という気持ちから。選手でやっちゃおうか」と始めた活動だ。コロナ禍以前からの企画だったが、コロナ禍で次々と試合が中止になり、選手たちの露出が減る中、インスタグラムで選手自らが情報を発信し、多くのファンをつなぎ留め、選手への親しみを増すという大きな役割を果たした。
男性も子育てをするという当たり前のことがようやく広がりつつある日本だが、依然として母親の負担は大きい。ましてや出産だけは女性にしかできないのは言うまでもない。子供を望む働く女性の誰もがワークライフバランスに悩むのと同じように、いや、体が資本で“自分優先”で生活することでパフォーマンスを高めているアスリートは、それ以上に多くの選択を迫られる。
■子育てをしていても出られる試合を作りたい
34歳の有村はそれを具体的に思い描いたことで、解決策のひとつになる大会を具体化させた。「1日だけのイベントや9ホールのものなら、子育て中でも(出場への)ハードルが下がる。そういう意味では魅力的かなと思いました。とにかく出られる試合をつくって、みんなの選択肢を増やせれば。ツアーも様々なことをやってくれているのはわかっています。でも、大きな組織だからこそ難しいということもありますから」。自らスポンサーを探し、開催にこぎつけた。
自らのマネジメント事務所が大会の運営に携わる中、有村自身も要所、要所でスタッフや出場選手たちにも指示を出すシーンが見受けられた。大会を大切にし、これからを見据えていることがよく伝わってくる場面だった。
主催のLADY GO は「女子ゴルフをうまくアピールしたいな、という気持ちから。選手でやっちゃおうか」と始めた活動だ。コロナ禍以前からの企画だったが、コロナ禍で次々と試合が中止になり、選手たちの露出が減る中、インスタグラムで選手自らが情報を発信し、多くのファンをつなぎ留め、選手への親しみを増すという大きな役割を果たした。