だが、どうしてだろう。いまだにプロテストは年に一度で合格者は20名前後。狭き門としている。さらに20年からはプロテストに合格した“正会員”でなければ基本的には日本ツアーの出場権を得るためのQTに出場できない。
そもそも“プロテスト”という呼称からして違和感がある。ゴルフの世界は「プロになります。試合でお金をもらいます」と宣言した時点でプロであり、いま行われているプロテストはJLPGAの正会員となるためのもの。それをプロテストと呼ぶことが定着していることで、テストに合格していないプロはなんて表現していいか分からない。便宜上プロテストに合格した選手をプロと呼ぶことが多いが、あくまで便宜上だ。
合格できないレベルの選手たちを擁護する必要はない、プロスポーツの世界は実力の世界なのだ、という意見があるかもしれない。それならばプロテストをなくして、国籍問わず受けたい選手全員が予選会に参加できるほうがよっぽど実力主義だ。そのときの実力がちゃんと発揮されるだろう。言うまでもなく、そのほうがツアー全体としてのレベルは上がる。毎年毎年しっかりレベルアップしていなければあっさり淘汰されるのだから。
プロテストに受からないなら、識西のように米ツアーの予選会を受ければいいじゃないか、という意見もあるだろう。だが、ステージ1から3度に渡り日米を往復し、ホテル、レンタカーを考えればその金額は計り知れない。たとえ実力があったとしても、そう簡単に受けられるものではないのだ。実力がある選手が埋もれてしまう。男子以上に女子にとって空白の1年は大きい。
また、協会にはプロテストをなくすメリットもある。単年登録というかたちで協会の会員が増えれば、単純計算で徴収している会費が増え、放映権料でやりたいと話していた選手や会員への投資、トーナメント価値向上のための原資としても大いに活用できる。そしてこれまでのように優勝者やシードを獲得した選手を“正会員”として招き入れればいい。
JLPGAの広報は、かつて20位タイまでしか合格できないことに、その数字が正しいかは置いておいて、「ある程度の技術の線引きが必要」という回答をした。そんなことはQTだって十分にできる。少なくとも米国女子ツアーはそうであり、もっと身近な日本の男子ツアーもそうなのだ。世界を見渡しても、ツアーに出場するためのプロテストなるものをやっているのはJLPGAくらいなものである。
そもそも“プロテスト”という呼称からして違和感がある。ゴルフの世界は「プロになります。試合でお金をもらいます」と宣言した時点でプロであり、いま行われているプロテストはJLPGAの正会員となるためのもの。それをプロテストと呼ぶことが定着していることで、テストに合格していないプロはなんて表現していいか分からない。便宜上プロテストに合格した選手をプロと呼ぶことが多いが、あくまで便宜上だ。
合格できないレベルの選手たちを擁護する必要はない、プロスポーツの世界は実力の世界なのだ、という意見があるかもしれない。それならばプロテストをなくして、国籍問わず受けたい選手全員が予選会に参加できるほうがよっぽど実力主義だ。そのときの実力がちゃんと発揮されるだろう。言うまでもなく、そのほうがツアー全体としてのレベルは上がる。毎年毎年しっかりレベルアップしていなければあっさり淘汰されるのだから。
プロテストに受からないなら、識西のように米ツアーの予選会を受ければいいじゃないか、という意見もあるだろう。だが、ステージ1から3度に渡り日米を往復し、ホテル、レンタカーを考えればその金額は計り知れない。たとえ実力があったとしても、そう簡単に受けられるものではないのだ。実力がある選手が埋もれてしまう。男子以上に女子にとって空白の1年は大きい。
また、協会にはプロテストをなくすメリットもある。単年登録というかたちで協会の会員が増えれば、単純計算で徴収している会費が増え、放映権料でやりたいと話していた選手や会員への投資、トーナメント価値向上のための原資としても大いに活用できる。そしてこれまでのように優勝者やシードを獲得した選手を“正会員”として招き入れればいい。
JLPGAの広報は、かつて20位タイまでしか合格できないことに、その数字が正しいかは置いておいて、「ある程度の技術の線引きが必要」という回答をした。そんなことはQTだって十分にできる。少なくとも米国女子ツアーはそうであり、もっと身近な日本の男子ツアーもそうなのだ。世界を見渡しても、ツアーに出場するためのプロテストなるものをやっているのはJLPGAくらいなものである。