流れが変わったのは9番、10番あたりだったと思います。9番グリーンまではトーナメントリーダーの松山選手に多くの声援がありました。しかし、9番、10番と連続バーディとした地元アメリカのジャスティン・トーマスの優勝が見え始めると、多くの声援はトーマスへと移っていきました。11番セカンドでは少し待ち時間があったので周りの雰囲気が落ち着けばいいなと感じたましたが、火のついた声援は止まらず、その後の流れはトーマスに。14番、15番と連続バーディを取った松山プロでしたが、終盤は完全アウェイの雰囲気。ロープ側にいた私もまわりの雰囲気にも飲み込まれてしまったような記憶があります。
ラウンド後、通常なら優勝した選手の優勝セレモニーを撮影するのですが、その時ばかりは松山プロのインタビューの場に。そして…忘れられない涙の場面を目撃することとなりました。
松山プロにとってあの時の調子や勢い、また練習量などすべてにおいてベストな状態で戦った試合の1つであったと私は感じています。最高の緊張感の中でもベストなゴルフをしていたとも思います。それでもタイトルには手が届かなかった。現場にいた私もメジャータイトルの重みを目の当たりにし、もらい泣きするくらいの雰囲気だったことを覚えています。
3年経った今、あらためて考えると私にとってあの涙は最高の状態のゴルフを「生で見ることができた」、「撮影出来た」、「今までで1番ドキドキした」という証でもあり、感謝でしかありません。そして松山選手ならいつか必ず4大メジャーを優勝すると思わせてくれた1番の試合でもあります。
残念ながら、現在の新型コロナウイルスの影響で世界中の人達が苦しい状況になってしまいました。私も家族のことを考えると終息してすぐに海外に行って撮影する状態ではありません。でも、いつかは松山選手がメジャー優勝を果たすと信じて、そしてその場面を撮影出来ると信じて毎日を過ごしています。必ずメジャー優勝するシーンを撮影するんだという気持ちを忘れずに今後もゴルフカメラマンとしての人生をおくっていきたいと思います。【岩本芳弘】
ラウンド後、通常なら優勝した選手の優勝セレモニーを撮影するのですが、その時ばかりは松山プロのインタビューの場に。そして…忘れられない涙の場面を目撃することとなりました。
松山プロにとってあの時の調子や勢い、また練習量などすべてにおいてベストな状態で戦った試合の1つであったと私は感じています。最高の緊張感の中でもベストなゴルフをしていたとも思います。それでもタイトルには手が届かなかった。現場にいた私もメジャータイトルの重みを目の当たりにし、もらい泣きするくらいの雰囲気だったことを覚えています。
3年経った今、あらためて考えると私にとってあの涙は最高の状態のゴルフを「生で見ることができた」、「撮影出来た」、「今までで1番ドキドキした」という証でもあり、感謝でしかありません。そして松山選手ならいつか必ず4大メジャーを優勝すると思わせてくれた1番の試合でもあります。
残念ながら、現在の新型コロナウイルスの影響で世界中の人達が苦しい状況になってしまいました。私も家族のことを考えると終息してすぐに海外に行って撮影する状態ではありません。でも、いつかは松山選手がメジャー優勝を果たすと信じて、そしてその場面を撮影出来ると信じて毎日を過ごしています。必ずメジャー優勝するシーンを撮影するんだという気持ちを忘れずに今後もゴルフカメラマンとしての人生をおくっていきたいと思います。【岩本芳弘】