ただ先ほども書きましたが、英語が不自由な私。原稿は現地ライターの力を大いに借りながら、会見後に出るテキストを必死に翻訳しつつ出すことになります。会見に出てもチンプンカンプンなのは火を見るよりも明らか。出る理由があるとすれば、それは海外メジャーという雰囲気のなか、テレビでしか見たことがないスーパースターの肉声を聞きたいという“ミーハーな気持ち”を満たす以外にはありません。
私に課せられた一番のミッションは、松山英樹プロやアマチュアの金谷拓実選手ら、大舞台で戦う日本選手の動向をしっかりと追うこと。この日も選手たちは練習ラウンドに出ていたため、コースでその後を追っていました。選手がラウンドを終えると、今度は取材できる人をつかまえるためクラブハウスに通じる一本道のような場所へ移動。そこをウロチョロしていました。
そんな時でした。僕の目にとても見覚えのある選手の姿が入ってきます。一瞬で『タイガー・ウッズだ!』と認識しました。時刻は夕方だったので、おそらく練習を終えクラブハウスへ戻るところだったのでしょう。私がいる方に向かってくるような形で歩いてきます。
徐々に近づいてくる姿を見て、自分の鼓動が高まるのがハッキリと分かりました。と同時に、こんな考えも浮かんできます。『ここで話を聞くことができれば、世界で一番最初に全英オープンを控えたタイガーの言葉を原稿にできるんじゃない?』と。なにせ会見は明日。さらに今周りに記者はいない(はず)。勝手に大仕事の予感を感じていました。
ただ、緊張と英語ができないビハインドからか、距離が近づくにつれ体が動きません。『気合で単語をつなげて話しかけて、音声だけ録音して、あとは英語ができるデスクに丸投げすればいい!』など考えながらも、『でも最初どんな感じで話しかければいいんだろう? “Hi! Tiger!”みたいなこと? でも、その後は何て言う?? “how are you?”とかでいいの?』と混乱。そんな葛藤の間に、白いウェア姿のスーパースターはあっさりと横を通り過ぎていきました。
一応その後10mほどは、追っているんだか、追っていないんだか分からないくらいの“未練追い”をしたのですが、結局話しかけることはできず。選手専用通路に姿を消した瞬間、“タイガー・ウッズ単独インタビュー”のチャンスも消えました。後悔と、どこかホッとした気持ちが入り混じる不思議な感覚になったことを覚えています。
私に課せられた一番のミッションは、松山英樹プロやアマチュアの金谷拓実選手ら、大舞台で戦う日本選手の動向をしっかりと追うこと。この日も選手たちは練習ラウンドに出ていたため、コースでその後を追っていました。選手がラウンドを終えると、今度は取材できる人をつかまえるためクラブハウスに通じる一本道のような場所へ移動。そこをウロチョロしていました。
そんな時でした。僕の目にとても見覚えのある選手の姿が入ってきます。一瞬で『タイガー・ウッズだ!』と認識しました。時刻は夕方だったので、おそらく練習を終えクラブハウスへ戻るところだったのでしょう。私がいる方に向かってくるような形で歩いてきます。
徐々に近づいてくる姿を見て、自分の鼓動が高まるのがハッキリと分かりました。と同時に、こんな考えも浮かんできます。『ここで話を聞くことができれば、世界で一番最初に全英オープンを控えたタイガーの言葉を原稿にできるんじゃない?』と。なにせ会見は明日。さらに今周りに記者はいない(はず)。勝手に大仕事の予感を感じていました。
ただ、緊張と英語ができないビハインドからか、距離が近づくにつれ体が動きません。『気合で単語をつなげて話しかけて、音声だけ録音して、あとは英語ができるデスクに丸投げすればいい!』など考えながらも、『でも最初どんな感じで話しかければいいんだろう? “Hi! Tiger!”みたいなこと? でも、その後は何て言う?? “how are you?”とかでいいの?』と混乱。そんな葛藤の間に、白いウェア姿のスーパースターはあっさりと横を通り過ぎていきました。
一応その後10mほどは、追っているんだか、追っていないんだか分からないくらいの“未練追い”をしたのですが、結局話しかけることはできず。選手専用通路に姿を消した瞬間、“タイガー・ウッズ単独インタビュー”のチャンスも消えました。後悔と、どこかホッとした気持ちが入り混じる不思議な感覚になったことを覚えています。