オルティスは、米女子ゴルフ界を席巻した元女王ロレーナ・オチョアと同じメキシコのコースで育ち、オチョアの勤勉な練習ぶりにいつも感銘を覚え、彼女の背中を追いかけながらプロを目指してきたという。

「今日は、長年かけて構築してきた“僕のゴルフ”をやるのみだと自分で自分に言い聞かせ、DJたちが迫ってきても、ぐっとこらえながらプレーした」

このヒューストン・オープンは、コロナ禍の中、米国内では初めて観客を入れて開催した米ツアー大会。ノース・テキサス大学で学び、卒業後もテキサス州ダラスに住んでいるオルティスは「僕のホームステート（故郷の州）の人々の声援に助けられて勝つことができた」と感謝していた。

例年なら、ヒューストン・オープン優勝者は、翌週はその足でオーガスタへ向かうのだが、不規則日程の今年、オルティスが手に入れたのは来週ではなく2021年のマスターズへの切符だ。

しかし、調子を上げ、いい流れに乗りつつあるオルティスがオーガスタの土を踏む来年4月は、あっという間にやって来る。

一方、今大会で調子を上げた松山やジョンソン、それに故障明けで今週5位タイと復調してきたブルックス・ケプカらは、そのままオーガスタへ。